光と影。
2012年09月13日(木)
自己啓発の本にたまに書かれている言葉があります。

「影ができるのは、光が当たっているからだ」

と。

この解釈が意外に難しい。

その光の当たっている場所を見なさいということなのでしょう。

それが何なのかが分からないのです。

「光が明るければ明るいほど影が暗くなる」

と言われれば、

「おぉそうか」

と、なんとなく納得してしまいます。

ただ大事なのは、これをどう自分に置き換えるかです。

凹んで暗くなっている時は、明るい方がどっちなのかも分かりません。

「光はどっちから当たって今暗くなっているの?」

と、光の方向を探しても見つかりません。

光は、必ず反対側から当たっているから影ができるのです。

だから、光は、正反対の場所にあるのです。

一人ぼっちになって寂しい時は、

一緒にいて楽しかったことが光です。

その光があるから、陰になるのです。

それがなければ、影はできません。

例えば、記憶がなくなり、出会った人のことを全部忘れてしまったとすれば、

寂しいという感情は出てこないのではないかと思うのです。

一緒にいて楽しかったできごとが影を作っているのです。

ここで二通りの考え方に分かれます。

「だったら思い出なんていらない」

という考え方と、

「だったらその思い出に感謝しよう」

という考え方です。

影ができた時に、初めて光の存在に気付いて感謝できるかどうかです。

感謝できると救われます。

その気持ちが次へ進めてくれるのです。

周りで幸せそうな人を見て自分が情けなくなる時は、

光に目を背けて、影を見ているから凹むのです。

羨ましいと思うのはいいのです。

羨ましいと思うのなら目を背けてはいけないのです。

その人の努力を見つけるのです。

運だけで幸せににはなれません。

そのように見える人には裏で必ず辛いことが起こっています。

それに気付いてあげることです。

それに気付ければ、羨ましい光にはならず、影を作ることもありません。

影ができた時は、それを作った光に感謝するのです。

そしてその光を見習うのです。

光るのだってエネルギーがいります。

太陽だって必死だと思います。

ずっと月の裏側にいてもいいのです。

ただそこは裏側で、表では太陽が必死に燃えているということを知っているかどうかです。

難しいのは、表に回ることではなく、

「なぜ暗いのか」

ということに気付くことです。

一人もお客様が来られない日が影だとすれば、

たった一人のお客様が来て下さるだけで、それは光だということです。

影を見て凹むのではなく、その光に感謝するのです。

2012-09-13 | 記事へ |