マラソンをするというと、
「どMですね」
と言われます。
僕にMの要素は微塵もありません。
どSです。
どS的マラソンなのです。
例えば、坂ダッシュの練習で、
「あと3本!」
と言われると途端にヤル気がなくなります。
言われて、死にそうな顔で、
「はい〜」
と走り出せる人は、どMです。
僕は無理です。
「今日はしんどいので帰ります」
と言いたくなります。
「あと3本!」
は、僕が僕に言うから走るのです。
息が上がった自分に、
「もっと」
というS的感覚で自分に試練を与えます。
でも、走るのも自分です。
この走る自分はどう考えて走っているのか。
走らされているのではありません。
走ってあげているのです。
「しゃあない、望みを叶えてあげよう」
と、自分に対して上からで走っています。
そして、自分に対して、
「どや?」
と、息を切らすのです。
よく喧嘩しないなと思うくらい、S同士です。
マラソンはMの人のためだけのスポーツではないのです。
マラソンのS的楽しみ方があるのです。
|