ひと月に二度だけ、昼間、貸切喫茶店をしています。
いつも同じメンバーですが、夜に来れないおばあちゃんのために、
ノンアルコールのカクテルやコーヒーを出して、おしゃべりを楽しんでもらっています。
そこで、先日、こんな話をされていました。
僕も友達なんかとよくするのですが、
「時がたつのは早いなぁ」という話です。
でも、70歳近いおばあちゃん方の話はもっと分かりやすいのです。
「50代があったのかしら」
この言葉には、正直おどろきました。
年々早くなっているのは感じるのですが、
まだ「10代を思い出せない」ほど時間は早く過ぎていません。
ただ、これから先、もっともっと時間は早く過ぎていくのでしょう。
10年間がぽっかり空いてしまわないように、
一年一年を充実させて大切にしたいと思いました。
目の前で笑いながら話してくれるおばあちゃん達に、
普段は気付かない、大切な刺激をもらえた一日でした。
『時がたつのが早いと思うようになるのは、
われわれが人生に慣れ親しんだ結果である。―ギッシング(ヘンリー・ライクロフトの私記)―』
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