登山が人生に例えられることってよくありますね。
もう何年も山登りをされているお客様がいらっしゃいます。
オープン当初から、僕の作る「ギムレット」を見守って下さっている、
物静かな紳士の方です。
先日、会社のお連れさんとお二人でご来店されました。
そこでお連れさんが、以前山に一人で行かれ、
道に迷われた時の話をして下さいました。
そしてその話を興味深く聞かせてもらったあと、ギムレットのお客様が、
「山で道に迷ったと思った時は、下るのではなく登るんだよ。」
と教えて下さいました。
山で道が分からなくなった時、人は下へ下ろうとします。
でも、もしその道が間違っていたら、
今度はその道を登って引き返さなければいけません。
その時に、登る体力が残っていなければ遭難してしまうのです。
だから登るのだそうです。
勉強になるなぁと思いました。
人生の道に迷った時も、あえて坂道を登るのもありかもしれないですね。
無駄な体力や時間を使ったあとに、振り返って絶望感を感じない為に。
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