岸辺 正雀 ショットバーレインフォレスト
冒険心

以前掲示板に、

「大切なのは、できるかできないかではなく、やるかやらないか」

と書き込んでくれた女性のお客様がいます。

その方は、まさにそれを実践されています。

24歳の時にイラストレーターとして独立された冒険家です。

確かな仕事の約束もないまま、とりあえず独立されたそうです。

そして先日、大きな仕事を完成させられました。

それは独立したあとに来た仕事です。

独立していたからその仕事ができたのです。

僕は、その最初の勇気と大きな仕事を得た努力に感動しました。

もうひとかた女性のお客様で、

やはりイラストを描くのが好きで、学校にも通われている方がいらっしゃいます。

その方は学校の先生から、

「心斎橋のフリマキューブにスペースがあるので出店してみないか。」

と誘われました。

チャンスだと思い、二つ返事で出すことに決めたそうです。

その方もさすがです。

そのお誘いはやはり同じ学校の男性にも来たらしいのですが、

男性陣はみんな、

「自信が無い、自分の満足できる作品を作る時間が無い」

などといった理由で断ったらしいのです。

でもその女性のお客様は逆に

「一週間しかなければ一週間でできるだけの作品を作ろう。失敗しても勉強になる」

と考えたそうです。

結果はどうであれ、勉強になったと話してくれました。

最近は女性がすごいですね。

男性の言い訳も分かります。

世間に出すのなら完璧な物を作りたい、というのも分かります。

でも、完璧なのはいつできるのかも分からないのです。

もっと良くなってから、と、一生家の中で過ごしてしまう人もいると思います。


『人生は思い切った冒険か、なにもないかである』

と言ったのは、やはり女性のヘレン・ケラーでした。