岸辺 正雀 ショットバーレインフォレスト
裏方さん

最近楽しいイベントをよくするようになりました。

花見から始まり、流しそうめんにライブハウスでの誕生日パーティ。

そして今回の、問屋で買った11万円分の花火大会。

主催は僕がさせてもらってるのですが、

いつも裏方で手伝ってくれる俳優志望の男の子がいます。

ほとんど表には出ないので、みんなと同じようには楽しめません。

10人くらいのパーティーなら幹事の人も一緒になって楽しめるのでしょう。

それが20人を越えるとやっぱり裏方の力が必要です。

ただ、それが毎回となると本人もどう思っているのか心配でした。

一通りの花火が終わり、皆でビールを飲んでいる時でした。

彼は僕にこんなことを伝えてくれました。

「俺はいつも裏方をしていて、楽しめてるのか、と自問自答することが多かったんですよ。

でも、今回気付きました。

裏方に回っていなかったら、このビールはこんなに美味しくはなかっただろうって。

多分俺はそんな性分なんでしょうね。」と。

なんか嬉しかったですね。

いつも申し訳ないとは思っていました。

他に人がいないからと手伝ってもらっていたわけではありません。

仕事のできる男だからお願いしています。

例えば片付けの時にでも、「あれは?」

と聞くと、「もうやりました。」

と先を読んで動いてくれているのです。

ドリンクがなくなると、黙ってコンビニに走ってくれるのです。

パシリではありません。

みんなのことを思った奉仕活動なのです。

自分からそこまで動ける人はなかなか少ないと思います。

次はできるだけ、みんなと一緒に楽しめるようにしたいとは思っています。

ただ、裏方の特権、

『味覚だけでなく、心でも味わう“美味い”』を、

また一緒に味わえるといいですね。