岸辺 正雀 ショットバーレインフォレスト
晴耕雨歩?

雨の日です。

彼女から、「雨・・・ダルいねぇ〜」

というメールが来ました。

僕は彼女らしくないなぁと思い、こんなメールを返しました。

「そやね。そういう時は、『ちょうどよかった!』って言うんよ。

その後の言葉は得意のプラス思考で考えてみて。」

と。ちなみに僕は、

「外も雨なので、店の植物にも久しぶりに水をあげよう。」

と思いました。

彼女はどうしたか。

『晴耕雨読(せいこううどく)』という言葉があります。

晴れの日は田んぼを耕し、雨の日は読書をする。という意味ですが、

おそらく「ちょうどいいので読書でもしよう。」

くらいのメールが返ってくると思っていました。

しかし、違いました。ありきたりが嫌いな彼女は、

「普段はしない、雨の日の散歩をしよう。」

と思ったそうです。

そして早速出かけました。

すると、雨にもかかわらず、近所の八百屋さんや花屋さんは、

楽しそうに仕事をしていたそうです。

学校帰りの子供たちも楽しそうに歩いていました。

そこで思い出しました。

「子供の頃は雨が降ろうが、関係なしに楽しく遊んでいたなぁ」

と。

雨がうっとうしいと思うのは、大人になった自分だけなんじゃないかと。

そして、雨も意外と悪くないなぁ、と思えたそうです。

すごいプラス思考だと思うのですが、

ダルい気持ちが、晴れれば素敵なことです。

なんかさえない日があるとします。

例えば雨の日。

「ちょうどよかった!」と考えてみてはいかがでしょう。