岸辺 正雀 ショットバーレインフォレスト
修理コーナー

約三ヶ月で二代目のプロジェクターが壊れました。

保障期間中なのでもちろん修理に持って行きました。

大手量販店の修理コーナーはむしろクレーム処理コーナーでした。

一日におそらく何百件というクレームが持ち込まれているのだと思います。

店員さんはそんな顔をしていました。

僕が行った時も両脇でおばちゃんがクレームをぶつけていました。

定員さんは心にも無いけど申し訳なさそうな顔を作り、

首を傾け前に押し出し「すいません」の一点張りです。

ちなみに僕は店に行く前に御飯を食べて行きました。

お腹が減っていていらない文句まで言わないようにするためです。

目的はプロジェクターが直ることであって、

ストレス発散のクレームではありません。

僕を担当してくれた店員さんも隣の店員さん同様、

とりあえずの申し訳顔を作って首を傾けます。

僕の、できるだけ早くして欲しいという提案も、

「すいません」で終了です。

僕はクレームを言うのをやめました。

それよりも、この悪い空気から早く立ち去り、

新しいアイデアを考えることの方が楽しいと思えたのです。

文句を言っても何も解決しません。

それよりも、本当にしなければいけないことが他にあるはずなのです。