岸辺 正雀 ショットバーレインフォレスト
サービス

リフレクソロジー(足裏マッサージ)をうけて、

「いくらインターネットや機械が発達しても、

人が接するサービス業がなくなることはないだろうな」と確信しました。

欲しい物を手に入れるだけなら、ネットは安くて便利です。

電気屋さんに並んでいる高価なマッサージ器も確かに気持ちがいい。

でも、そこには人ならではのほんの些細な幸せや喜びは存在しません。

僕が、

「右足の方がこっています。」

と言った時の、

「では、右の方はちょっとだけ強めにしますね。」

という些細な会話にほっとするのです。

機械音で、

「ミギヲスコシツヨメニシマス」

と言われるとちょっと恐いのです。

「ありがとうございました。気持ち良かったです。」

と伝えた後のマッサージ師さんの安心したような笑顔がいいのです。

機械にいくらお礼を言ってもさむいだけです。

お客さんが求めているのはコミュニケーションだけではありません。

自分では気付いていなくても、求めているものがあるのです。

空気を読むことはまだ機械にはできません。

人の手の温かさも真似できません。

USJでETに名前を呼ばれるのも嬉しいですが、それならば、

ラーメンを食べに行った時に、店員さんに顔を覚えてもらっている方が嬉しい。

自分の存在は、機械ではなく人に認めて欲しいのです。

「これもおまけにサービスしとくわ。」

という分かりやすいものだけがサービスではありません。

マッサージが終わり、寝てしまっているお客さんに、

「お疲れ様でした。」

という時の、声のトーンが機械には真似できないサービスなのです。