大人。
2010年04月23日(金)
大人と子供の線引きは難しい。
二十歳になればみんな大人になれるとは限りません。

結婚して子供ができた、という線引きでは問題があります。
それに、それだけではまだ微妙な人もいます。
その子供に子供ができるのを待つのも大変です。

それでは、怒らない人というのはどうしょう。
怒らない人は大人な感じです。

しかし、怒らない小学生は、それでもまだ小学生です。

では、二十歳を過ぎて怒らなければ大人なのでしょうか。

それでは、教育はできません。

感情的に怒らないということを前提にしても、
穏やかに諭すことだけが教育とは思えません。

感情を抑えるだけが大人でもないと思うのです。


あるお客様がおっしゃいました。

「大人とは、素のままで社会生活が営める人」

実はこれが深い。

気を遣える人は大人です。
社会生活を成立させるためには、気を遣うことは重要です。
ただ、子供でも気は遣うものです。
気を遣うだけでは大人にはなれません。

自分が『素』でいた時に、社会が認めてくれて受け入れてくれるかどうかです。

ただの自由奔放では受け入れてもらえません。

逆説的ですが、素でいるのに、認めてもらえるのは、大人だからです。

社会に受け入れてもらえる、要素を持ち合わせているということです。
そして、そのように振舞えているのです。

さらに無理をしていない。

ここまでくれば立派な大人だ、という定義です。

わがままを許してもらえるのは子供です。
わがままを認めてもらえるのが大人なのかと思いました。

年を取るだけでは大人にはなれません。

大人っぽくてもまだダメです。

素になれる。そしてそれを認めてもらえる。

なんとも、大人の階段が遥か上の方に伸びていくのを感じました。
2010-04-23 | 記事へ |