オープン当初からの常連のお客様に、
「新しくモルトを入れようと思うのですが、
何かご要望はありますか?」
と、聞きました。
「そうやなぁ、何がええかな。皆の好みもあるしな…」
と、どこまでも店のことを想ってくれる姉さんです。
僕は、
「いやいや、○○さんの好みでいいですよ。」
と、答えると、財布の中から、
「宝物やねん」
と、モルトの名前がたくさん書かれた紙を出されました。
僕の店ができる前に通っていたバーのマスターに、
当時好んで飲んでいたモルトの名前を書いてもらったそうです。
丁寧に書かれた紙にマスターの愛情を感じ、
それを14年以上も、宝物だと財布にしまっていた気持ちに感動です。
恭(うやうや)しく出された紙には、もう手に入らなくなったモルトもありました。
その中かから、今でも手軽に飲めるモルトを選ばれました。
『グレンマレイ 12年』
ボトル棚に、常連様が選んだ転校生が並びました。
p.s.
あ、これは○○さんやな、
と分かった方はレインフォレスト通ですね^^
ありがとうございます。
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