今日は暇だろと思って、氷の準備をあまりしていないと、
やっぱり暇なのです。
そのとき、
「準備していなかったのでよかった」
と思うのは間違いだったと、10年くらいたって分かりました。
「準備していなかったのでよかった」
のではなく、
「準備していなかったから暇だった」のです。
妻は今、妻の友達がオープンさせたカレー屋さんを手伝っています。
オープン前にカレーのメニューを持って帰ってきていました。
それは、メニューを覚えるだけではなく、
英語でメニューの説明ができるようにマニュアルを作るためでした。
そんなことは頼まれていませんでした。
妻のオリジナルです。
そして、接客言葉を翻訳したマニュアルを作成し、
丸暗記していたのです。
ただ、1ヶ月たっても英語を必要とする外国のお客様は来られませんでした。
そんなものです。
ところが、1ヶ月が過ぎたときに、外国のお客様が来られたのです。
初めは日本人の方と一緒だったので、必要ないかな、と思ったそうです。
しかし、その日本人の方の英語が外国人に全然通じていなかったのです。
いよいよ妻の出番です。
マニュアルは完璧に覚えていました。
マニュアルになかった煮たまごのお勧めまでして、外国人に喜ばれたそうです。
友達の店主がビックリしていたと妻が喜んでいました。
「たった、一人や二人の外国人のためにそこまでするか?」
という話ではありません。
「準備をしていたら、必ずそれを必要とするときが来る」
という話です。
準備ができているところに人は来るのです。
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