続ける理由。
2015年09月30日(水)
「今流行りのブラックです」

と、笑いながら仕事の話をして下さいました。

朝6時から0時までの18時間労働が当たり前だそうです。

「最近は21時に帰れるようになったのでラクになりました」

と、おっしゃいましたが、

いやいや。

それでも15時間働いています。

残業代は出ないそうです。

今年で3年目。

スゴイ。としか言えません。

若いから、というひと言で片付けるのは失礼な気がしました。

僕は、辞めない理由よりも、続けられる理由が知りたいと思いました。

「野望はあるのですか?」

と、聞いてみました。

これを聞いて引かれるような人にはそんな質問はしません。

「野望ですか・・・考えたことなかったです」

と。

そして話している途中で、

「ありました!これが僕の野望ですね」

と、おっしゃいました。

義務や生活のためだけではブラック企業では続きません。

何か働く理由があるから続いていると思うのです。
2015-09-30 | 記事へ |
言い方。
2015年09月29日(火)
お連れ様とご来店されたお客様がしばらくして、

「ここのマスター、寡黙やろ」

と、おっしゃいました。

お連れ様は、

「こういうところは、それくらいがちょうどええな」

と、おっしゃって下さいました。

ところで以前、同級生の女性が僕のことを、

「おとなしい」

と表現してくれました。

これは全然嬉しくありませんでした。

『寡黙』というのは、なんかカッコいい。

余計なことを言わないイメージです。

言い方やなぁ、と思いました。
2015-09-29 | 記事へ |
自作メニュー立て。
2015年09月28日(月)
店で使っていたメニュー立ては100均の品物でした。

「これはアカンやろぉ」

と、唯一指摘してくれた友達がいました。

足を向けて寝られないくらいお世話になっている友達です。

そんな友達の貴重な意見も、気にはなっていたのですが、

行動が伴いませんでした。

これというメニュー立てはなかなか無いのです。

いつか自分で作ろうと思っていました。

自分で作ろうと思うと、また時間が経ってしまいます。

先日また、残念な顔でその友達に指摘されました。

「このカウンターにこれはやっぱアカンやろw」

と。

いよいよ動くことにしました。

新しいメニュー立ての作成です。

考え出すと楽しいものです。

ああでもない、こうでもない。

妻も色々とアイデアを出してくれます。

そして、大好きなホームセンターを徘徊しながら決めました。

メニュー立て二つ分の材料費、190円。

100均よりも安いです。

さて、どんなのができたのでしょうか。
2015-09-28 | 記事へ |
葉巻タイムはご褒美タイム。
2015年09月27日(日)
「これいいね」

と、初めて葉巻をされたかたがおっしゃいました。

タバコはよく吸われるそうです。

「一本の葉巻をゆっくり吸いながら、お酒を飲むのがいいね」

と。

タバコだと何本も吸うところを、

葉巻なら1本を1時間以上かけて楽しむことができます。

ゆっくりと。

「あぁ、仕事してきてよかった」

という感想に、葉巻をされていた方全員がうなずかれました。

葉巻の時間は、ご褒美の時間だったのです。
2015-09-27 | 記事へ |
紳士でワイルドな注文。
2015年09月26日(土)
今までありそうでなかった、レインフォレストでの注文。

「マティーニをダブルで」

『探偵はBARにいる』という映画で、

「マルガリータをダブルで」

というシーンがありました。

ショートカクテルをダブルって・・・

と、僕なら困るだろうなと思っていました。

その時は、一杯分のカクテルグラスしか置いていなかったからです。

今は生フルーツのカクテルを出すようになって、

大きめのカクテルグラスも用意しています。

そして今回、初めてマティーニをダブルでお出ししました。

確か、映画『007/カジノ・ロワイヤル』で、

ジェームス・ボンドが飲んでいたマティーニの量もダブルくらいあったと思います。

計算すると、ボトルを一本空けているくらいマティーニを飲んでいました。

映画の話ですけどね。

ちなみに、ダブルのマティーニは、ダブルのバーボンの倍くらいのお酒の量です。

ノリで頼めるようなお酒ではありません。

そのダブルのマティーニを、クイクイッと飲み干して下さったお客さま。

「ここのマティーニは、相性がいいんよね」

とおっしゃって下さいました。

店によって味の違うマティーニ。

それは、美味しい美味しくないという評価だけではなく、

自分に合うか合わないかという見方もあるのです。

「今日は一杯で帰る」

と決めたけど、本当は飲みたいとき。

バーボン約4杯分の、

「マティーニを。ダブルで」

なんていかがでしょう^^
2015-09-26 | 記事へ |
都会で貴重な瞬間。
2015年09月25日(金)
「この店は、ぼや〜とのんびりできますね」

と、おっしゃってくださいました。

長い一日。

一瞬くらいは、そんな時間もいいですね。

2015-09-25 | 記事へ |
ジェントルマンな趣味。
2015年09月24日(木)
以前お客さまが話されていて、

「カッコいいな。僕もいつかやってみよう」

と思っていたことがありました。

それは、

『バーボンを飲みながら革のブーツを磨く』

というものでした。

アメリカのカウボーイの匂いがします。

「ジャズを聴きながらね」

ともおっしゃっていました。

なんとジェントルマンな趣味でしょう。

葉巻の次は、ブーツ磨きやな、と思ったくらいです。

休日の昨日、ちょうど一人になる時間があったので、

バーボンを入れてブーツを磨いてみることにしました。

ブーツを磨くことは今までもしていたのですが、

難しいのはバーボンを飲むタイミングです。

ブーツ磨きに集中してしまって、

バーボンがどんどん水っぽくなっていきます。

磨き終わったブーツを眺めながら、水っぽくなったバーボンを飲んで、

「なんか違うな」

と感じた、カウボーイ・ジェントルマン初心者な僕でした。
2015-09-24 | 記事へ |
爽やかな一言。
2015年09月23日(水)
お一人で来られた男性のお客さま。

先に来られていたお客様お二人の話が盛り上がっていました。

しかも、その方が座った場所はそのお二人の間だったのです。

盛り上がっていた話がまだ一段落していなかったので、

言葉をにごすようにして話が進められていました。

後から来られたかたは居心地が悪いはずです。

でも、そんな状況なのにうまく話に入られたのです。

ちょうど話が一段落したところで、

「なんのお話をされていたんですか?」

と爽やかに聞かれたのです。

AVの話でした。

みんな恐る恐るな感じでしたが、

「大丈夫ですよ」

と、これまた爽やかに返されたのです。

この爽やかさにAVの話は終了し、その方も交えて違う話題になりました。

僕なら一杯飲んでさっさと帰りたくなるところです。

お客としてのバーでの上手な振舞い方を勉強させてもらいました。
2015-09-23 | 記事へ |
面白い勉強。
2015年09月22日(火)
「気になることがあって調べていると、

ほかに気になることも出てきて、

またそれを調べているとさらにほかに気になることが出てくる。

またそれを調べていると元々何を調べていたのか忘れてしまいそうになる」

と、いつも色んな話を教えて下さるかたがおっしゃっていました。

「ところが、全然かけ離れたところから、

元々調べたかったことの答えが見つかることがある」

ともおっしゃっていました。

一度その流れを話して下さったことがあります。

「おぉぉ、そこから、そうなるのですか!」

と、僕は感動したのを覚えています。

「今、またあることを勉強中なんだけどね」

と、今調べられていることのさわりだけ教えてくださいました。

勉強って、楽しそうです。

僕も勉強したくなりました。
2015-09-22 | 記事へ |
敬老の日。
2015年09月21日(月)
敬老の日は、『老人を敬愛し、長寿を祝う日』だそうです。

「最近の老人は元気ですよね」

という話から、

「負けてられないですね」

という、老人が若者に対して、

「まだまだ若いもんには負けへんで」

と言っていたことを、

「まだまだ老人には負けられません」

という話になってきました。

「シルバーウィークやし、頑張ろう」

とおっしゃった50代のお客さま。

敬老の日は、

「老人に負けないように頑張ろう」

という競老の日に変わってきそうです。
2015-09-21 | 記事へ |
勇気のいる質問。
2015年09月20日(日)
経営者の男性が、将来の結婚相手の女性に聞いておきたい質問があります。

勇気のいる質問です。

でもこれで明確になることがあると思います。

それはこんな質問。

「もし俺が無一文になったらどうする?」

この質問にどう答えてくれるかです。

「別れる」

と素直に言ってくれる女性なら分かりやすいです。

「別れられないように一生懸命頑張ろう」と思えるM男君か、

「それなら今別れよう」と言えるS男君にとっては明確な答えになります。

「私が働くから大丈夫」

と言ってくれる女性もその瞬間は嬉しいです。

でも、それは男性のモチベーションを下げてしまいます。

とうてい働けそうにない女性が涙を溜めながら、

「私が働くから・・・」

と言うなら、

「そんなことをさせるわけにいかない」

と、奮起できるかもしれません。

でも、バリバリのOLさんにそれを言われては働く気力も半減します。

素敵なのは、

「大丈夫。あなたなら何度でもやり直せると思うから」

こう言ってくれる女性が現れたら結婚したほうがいいです。

ちなみに僕の奥さんはもっと素敵です。

「大丈夫。そうなったら食べられる雑草の勉強するわ」

と言っていました。

『サバイバルゲーム』(ディスカバリーチャンネル)の見過ぎです。

僕は、

「面白そうやけど、嫁に雑草を食べさせるわけにはいかない。頑張ろう」

と思えました。

「私が働くから」

という安心ももちろん経営者にとってはありがたいです。

でも、もっと大事なのは、その後、頑張れるかどうかです。

答えに正解はありません。

「頑張ろう」

とモチベーションの上がる関係がベストパートナーだと思うのです。
2015-09-20 | 記事へ |
神様に好かれる顔。
2015年09月19日(土)
しんどいはずなのに、そんな顔を人に見せない友達。

笑って冗談を飛ばしています。カッコいい。

僕が神様なら、

そんな人を一番に助けてあげようと思いますね。
2015-09-19 | 記事へ |
一人バーの過ごし方、上級編。
2015年09月18日(金)
「最近忙しさにかまけて、ちゃんと考える事をしてなかった」

と男性のお客さまがおっしゃいました。

「久しぶりに、ゆっくり前向きな考え事ができたわ」

と。

カフェや喫茶店で同じように過ごすのもいいと思います。

その方は、

「でも、酒がまた気持ちを前向きにさせてくれるねんな」

と話していました。

一人BARの過ごし方、上級編です。

「やっぱ、たまにはこんな時間取らなあかんな」

孤軍奮闘する経営者の、嬉しい独り言が聞こえました。
2015-09-18 | 記事へ |
和梨のカクテル物語。
2015年09月17日(木)
去年も一昨年も和梨のカクテルに挑戦しました。

挑戦するのですが、はっきりとした味のしない和梨に、

お酒を加えて納得のいくカクテルにはできませんでした。

どうしても、お酒が勝ってしまうのです。

作りたいカクテルは、和梨のカクテルです。

「○○ベースで和梨が入った」的なのではありません。

先日本屋さんで見つけたフルーツカクテル本に、

『和梨のジントニック』が載っていました。

なるほど。これでやってみようか。

心が躍りました。

さらにジンを、香りの高いヘンドリックスで作れば、

上品で美味しくなるのではないか。

初めはビーフィータで和梨のジントニック。

梨の甘みがほのかに足された、飲みやすいジントニックができました。

さて、ヘンドリックスでは。

ヘンドリックスではやはりジンの香りが勝ってしまいました。

これならビーフィータの方が美味しいか。

ただ、美味しいけれども、和梨は主張できているのか?

という物足りなさが漂いました。

「ま、いっか」

「いや、アカン」

一人葛藤です。

これで、「和梨のジントニックできました!」

とは言えません。

そして、和梨のカクテルができたとも思えません。

もう一度、梨を剥いてそれだけを食べました。

「梨、うまい」

これなのです。

こういうカクテルが作りたいのです。

ジントニックは諦めました。

でも、方向性は見えました。

あとは、知恵を絞るだけです。

絞れば一滴のアイデアが生まれるものです。

それを育てていくのです。

そして、ついに完成しました。

これがレインフォレストオリジナル

『和梨のカクテル』です。

2015-09-17 | 記事へ |
変わるから進化する。
「優しいと優し過ぎるは別ものなんですね」

と、優し過ぎるお客さまがおっしゃいました。

優し過ぎる男性は、一歩引き過ぎているのです。

その一歩を前に出すためには、進歩では足りません。

変化が必要なのです。

今までしなかったことをして、

今まで言わなかったことを言うことになります。

「あと1年で新しい自分を手に入れます」

と、宣言されていました。

新しい自分は前の自分を全て捨てることではありません。

変化は大きな進化になるのです。
2015-09-17 | 記事へ |
好きなようにできる仕事。
2015年09月16日(水)
好きなことをするのと、好きなようにするのは違います。

好きなことを好きなようにできるのが最高です。

逆に、好きなことを好きなようにできないのはつらいです。

まだ、好きでもないことを好きなようにできる方がハッピーです。

昨日は3人の経営者の友達に会いました。

自分で経営している人は、好きなことを好きなようにしていると思われます。

意外とそうではありません。

好きなようにできない経営者もいるのです。

サラリーマンでも好きなように仕事ができれば楽しいです。

好きなことができていなくても、

好きなようにできているとちょっとはハッピーなのです。
2015-09-16 | 記事へ |
異性人同士。
2015年09月15日(火)
ストレスや問題をかかえたとき。

女はしゃべる必要があって、男は黙る必要があるのです。

ということを理解しているだけでは男女関係はうまくいきません。

なぜなら、女はしゃべりたくて、男は黙りたいという、

違う星の生き物だからです。

理解するだけではなく、相手の星の言葉で話し、

相手の文化に沿った行動をする必要があるのです。
2015-09-15 | 記事へ |
思い立ったタイミング。
2015年09月14日(月)
「12月に彼女と同棲します」

と、話してくださったお客さま。

今すぐにでも動けるのですが、あえて12月にしたそうです。

それは、新年をそこからスタートしたいからだそうです。

人生にはタイミングというのが大事です。

うまくいかないのは、タイミングを外したからです。

このタイミングをいかに意識しているかどうかです。

流されるように来るタイミングではなく、

自分で作るタイミングで動けると気持ちいいのです。

その男性のお客さまは自分でタイミングを作られる人なのです。

思い立ったが吉日ではありません。

大事なのは、タイミングを思い立てることなのです。
2015-09-14 | 記事へ |
嬉しい報告。
2015年09月13日(日)
友達のような若い男性のお客さまが、

「昨日、やっと無事に子供が生まれました」

と、報告に来てくださいました。

去年大学を卒業したばかりです。

その若さでパパになったのです。

今はどんな気持ち?

と聞きました。

「責任感を感じています」

と、相変わらずの好青年ぶりを見せてくれました。

哲学的な話も一緒にしていた彼に、

「今の気持ちを漢字一文字で現すと?」

と聞いてみました。

あまり間を置かずに、

「『和(わ)』ですね」

と、胸を張って答えてくれました。

和(なご)みという読み方が頭をよぎりましたが、

彼の真剣さは、一つになるという『和』なのだと感じました。
2015-09-13 | 記事へ |
気持ち年齢。
年を取ってツラいのは、体力が落ちることではありません。

ケガが治りにくくなるのも仕方ありません。

それよりも問題なのは、気持ちが萎えることです。

気持ちさえ若いときのようにいられれば、

体力が落ちたことなんてへでもありません。

若いときよりもトレーニングすればいいだけです。

ケガもちょうど休むのにいいと思えます。

動くところを集中してトレーニングしようとも思えます。

そう思えるのは、気持ちが若いからです。

若い人と一緒にいて元気をもらえるのは、

若い人の気持ちが若いからです。

気持ち年齢だけは、若いままでいたいものです。
2015-09-13 | 記事へ |
プラス、シガー。
2015年09月12日(土)
美味しいウィスキーが、1.2倍くらい美味しくなるのが、

葉巻のキケンなところです。

2015-09-12 | 記事へ |
二人っきり。
「こんなんでいいんですかね?」

と、

一人で甲子園に野球を見に行ってきたという若い男性のお客さまがおっしゃいました。

一人遊びが増えていることに彼女ができるのかどうか心配されているようでした。

逆です。

一人でいられない人には、二人はもっとキビしいのです。

二人になるというのは、対話です。

一人でいるときにするのも自分との対話です。

一人でいられない人が求めるのは、会話です。

これは三人以上のイメージです。

だから、一人でいられない人が求めるのは三人以上なのです。

そういう人が誰かと長く続けるには、

早くに子供を作って三人になるほうがいいのです。

寂しいから恋人を作りたいという人が求めているのは、

二人っきりではないのです。

ここが難しいところです。

一人遊びが楽しくなって、やっと恋人ができるのです。

これが、恋人ができないジレンマであり、

恋人ができる秘訣なのです。

p.s.
見えました。もうすぐ彼女ができますね。
2015-09-12 | 記事へ |
見えない善意。
2015年09月11日(金)
「人って誰かに守られてるんよね。気づかないことが多いけど」

と、女性のお客さまがおっしゃいました。

「私は幸せやなぁ、って思うんよ」

と。

気づきやすい援助もありますが、

知らないうちに助けられていた、ということもたくさんあるはずです。

それに、気づけて、自分は幸せやな、と感謝されているのです。

でも僕は知っています。

その方が、気づかれない援助を色んな人にされていることを。

してあげたからしてもらう、というギブアンドテイクではなく、

気づかれなくてもいい、見えない善意の連鎖を感じました。

幸せってやっぱり、見えるものではなく気づくものなのですね。
2015-09-11 | 記事へ |