期待値。
2009年08月15日(土)
初めての場所に旅行に行く前はワクワクします。
二度目でもまだワクワクします。
でも、三度目からは出発前にはあまりワクワクしなくなります。

では、なぜそんな場所に4回も5回も行くのか。

それは、スイッチの入る場所がちゃんとあるからです。

与論島に何度も行かれている方が話して下さいました。
「出発前の伊丹でも、途中の乗り継ぎでもまだ日常の延長です。
でも、飛行機から与論島を囲む青い海が見えた瞬間、ワクワクしてくるんです」
と。
ワクワクスイッチはそこにあるのです。
それを見ないと入らないのです。

僕のバンコクでのワクワクスイッチは、
空港からのタクシーから見えるバンコク市内です。
よどんだ空気の中から突如と現れるバンコクのビルを見た瞬間、スイッチが入るのです。
それまでは、飛行機が飛び立とうが税関を通ろうがまだ日常の延長なのです。

恋愛と同じです。
恋が成熟すると会う前にはドキドキしなくなります。
それは好きじゃなくなったわけでも、飽きたわけでもありません。
会うと、ワクワクして、胸が弾むのです。
ある意味で、期待値を超えているのです。
ドキドキしている内は会うだけで満足です。
ドキドキしなくなったのにワクワクできるのは、
毎回期待を裏切らないからです。

『相手のことをある程度知った上で、

まだワクワクできると知っているから、

また会いたくなるのです』
2009-08-15 | 記事へ |
| タイ・バンコク・プーケット |
必要な金額。
2009年08月09日(日)
「神様が降りてきて、
『小切手に好きなだけ金額を書いていい』
と言われたらいくら書く?」
と、父に聞いてみました。
心理テストでもなんでもありません。
ただ、聞いてみただけです。
「3億円」や「10億円」と言うのかな、と思っていましたが、
リアルに家のローンの残高だけでした。
後で母も全く同じ金額を言ったそうです。
父は更にこんな風に言っていました。
「神様の気が変わって、
『返せ』
と言われた時に返せる金額にしとかんとな」
と。
なんて堅実なんでしょう。
僕は騙せても父は騙せません。
お金に関しては神様すら信用していないのです笑
両親の教えを改めて学びました。

冒険は無謀ではいけません。
文字通り、行けないのです。
堅実がつまらないのではありません。
計画が立てられずに、冒険に出られないことがつまらないのです。
冒険家は堅実な人なのです。

「とりあえず3億円」
では、つまらない人生になってしまうのです。
2009-08-09 | 記事へ |
最近の。
2009年08月02日(日)
「最近の若者は・・」
と文句を言うのではなく、
本気で違いに興味があります。

先日、お客さんと仮説を立ててみました。

草食系とは上手く言ったものです。
草食系というと、
「アグレッシブさがない。性欲がない」
というような話が出ます。
そこで止めると単なる悪口です。
僕は、常々、
「いや、そこで終わらせたらあかんよ。
僕らにあの頃あった、どうしようもないくらいの性欲は、
今の人には、きっと形を変えて、別の所に向かってるんやで」
と考えていました。
単に、勢いがなくなったのではなく、
どこかに潜んで、出番を待っているのではと思っていたのです。
発散すればよかった単細胞な欲望ではなく、
もっと崇高なエネルギーを彼らは秘めているのではと考えていたのです。
さて、それがどこに向かっているのか。
どんなことに興奮しているのか。
数人にインタヴューしてみましたが、まだ見つかっていません。

先日のお客さんとの話では、少し視点が変わりました。

がむしゃらな性欲は、形を変えたのではなく、
男女を入れ替えたのでは、と仮説したのです。
「肉食系の女性」
というのは、これまた出てきそうな話です。
しかし、この仮説を本気で考慮すると、
彼らへの対応も分かってきます。

お酒飲んで、夢語って、熱くなるのは、
若い男性ではなく、女性なのです。

そういえば、夢を語ってくれるのも、
哲学を熱く語ってくれるのも女性ばかりです。
セックスの相談も女性からされます。
逆に、男性にそんな話を振っても乗ってきません。

男ならみんな熱い話は好きだろう、
という考えを捨てなければいけません。
そして、女性が熱い話を求めている場合もあると、
頭に入れておかなければいけません。

根本的に何かが違うのかもしれませんが、
女性専用の風俗が流行ってきてもおかしくないと思います。
夢を追いかけたり、勝負に出たりする時に、
アドレナリンと一緒に性欲も高まります。
だから、会社を興したり、大きな勝負に出たりする時に、
男性は愛人を作るのだと聞いたことがあります。
それと同じことが起こるなら、
女性にもそのはけ口は必要になってきます。
そして、風俗に反対していた女性がいたように、
きっと、それを反対する男性が現れるのです。
僕らの年代からすれば別に反対することもありません。
「俺は働けるか、いや、無理か」
という話になるだけです。

話が逸れてきました。

もちろん、全ての若い男女がそうとは限りません。
若いから分からない、と切り捨てるのではなく、
男だから女だからと決め付けるのではなく、
今、変化していることを素直に受け入れていきたいと思うのです。

将来、日本の労働人口が減って、
海外からの労働者がたくさんやってくるとします。
そんな人達に、日本語の正しい敬語まで教えるのは酷です。
介護をされていても、
「オッチャン。メシクッタカ?。マダカ?」
と言われても、ニコニコと、
「ありがとう。いただきましたよ」
と言えないと介護してもらないのです。
そうなってくると、もう敬語がどうのこうのと言ってられないかもしれません。
綺麗な日本語は僕も好きです。
残したい気持ちも分かります。
でも、そんな未来もあるかもしれないのです。

「最近の若者は・・」
なんてグチってたら置いてかれます。

そういえば思い出しました。
先日、昭和63年生まれの若い男女のお客様が、
「やっぱ、平成生まれはちょっとちゃうよな。分かってないわ」
とグチっていました。
一つ年下なだけです。

最近の若者論なんて、しょせんそんなものなのです。
2009-08-02 | 記事へ |