初めての場所に旅行に行く前はワクワクします。
二度目でもまだワクワクします。
でも、三度目からは出発前にはあまりワクワクしなくなります。
では、なぜそんな場所に4回も5回も行くのか。
それは、スイッチの入る場所がちゃんとあるからです。
与論島に何度も行かれている方が話して下さいました。
「出発前の伊丹でも、途中の乗り継ぎでもまだ日常の延長です。
でも、飛行機から与論島を囲む青い海が見えた瞬間、ワクワクしてくるんです」
と。
ワクワクスイッチはそこにあるのです。
それを見ないと入らないのです。
僕のバンコクでのワクワクスイッチは、
空港からのタクシーから見えるバンコク市内です。
よどんだ空気の中から突如と現れるバンコクのビルを見た瞬間、スイッチが入るのです。
それまでは、飛行機が飛び立とうが税関を通ろうがまだ日常の延長なのです。
恋愛と同じです。
恋が成熟すると会う前にはドキドキしなくなります。
それは好きじゃなくなったわけでも、飽きたわけでもありません。
会うと、ワクワクして、胸が弾むのです。
ある意味で、期待値を超えているのです。
ドキドキしている内は会うだけで満足です。
ドキドキしなくなったのにワクワクできるのは、
毎回期待を裏切らないからです。
『相手のことをある程度知った上で、
まだワクワクできると知っているから、
また会いたくなるのです』
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