若いお客様が、メニューの片っ端から飲んでくださっています。
「でも、あまり覚えてないんですけどね」
と、おっしゃいました。
それでいいと思うのです。
覚えてないということは、あまりピンとこなかったということです。
「これは美味しい!」
というものが見つかることが大事です。
すると、また飲みたいと思うので自然と覚えます。
美味しくなかったのも覚えていなくても大丈夫です。
また頼んでしまうことがあっても、それは何かの縁です。
もしかすると今度は美味しく感じるかもしれません。
お酒にはそういうことがよくあります。
それでも口に合わなければ今度は覚えておけます。
苦手なものを意識するよりも、
自分にとって「これは美味い!」
と思うお酒が見つかるほうが幸せです。
探究心のある若いお客様に、素敵なご縁がありますように。
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