会社員の方が、“最近の若者話”をしていました。
「何もかも全部言わなければできない。してくれない。」
という話でした。
ただ、世界をみれば、それは世界基準です。
「暗黙の了解」「推して知る」世界があるのは日本くらいです。
中国と取引をしている友達は、
「中国人は、1から10まで言ってもやってくれない」
と言っていました。
先日行ったバンコクでマッサージに行きました。
妻は左肩を手術して、触られただけで痛いので、
毎回マッサージのおばちゃんに、
「手術を受けて痛いので、左肩は触らないでください」
と言っています。
どのおばちゃんも毎回ちゃんと、
「OK〜OK」
と、返事しています。
にもかかわらず、ふと見ると、
しっかり左肩をマッサージされているのです。
言うのも面倒くさくなったのか、妻はじっと耐えていました。
ある日、走ったあとにマッサージに行きました。
走ったあとは、ふくらはぎは敏感になっています。
そのふくらはぎを、グリ〜と押されてしまいました。
その瞬間、バンッと重い痛みと同時にふくらはぎがつったのです。
「いててててッ」
と言って、自分で足の親指をもって伸ばしました。
やさしくしてと言わなかった僕が悪いので、別にそれはいいのです。
そしてこれも別にタイ人の性格だと知っているのでいいのですが、
一言も謝りません。
日本だと、
「申し訳ございません。大丈夫ですか」
と、きっと言われると思います。
タイ人は違います。
あれ?なに?どうしたの?
という顔で、まださらに黙って僕のふくらはぎを触ってくるのです。
思わず日本語で、
「ちょっと待って。ちょっと今触らんとって」
と言ってしまいました。
これが世界基準です。
こんなことで文句を言っては、海外旅行はできません。
言ってもちゃんとやってくれない、と理解していれば、
言わないとしてくれないのは当然だと思えます。
最近の若者が理解できなくなったら、東南アジアに行きましょう。
きっと、みんな許せると思います。
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