バンコクでは完全にスイッチを切り替えていました。
オンとオフをこれほど切り替えられるのは、
1月であの暑さのタイだからだと思います。
自分の職業が何だったのか忘れてしまいそうになります。
お土産を買っている時に、
「これを日本で売るのか?」
と聞かれました。
「いやいや、実は日本でBARをやってるんです」
と言った時に、そうだ、日本でBARをやってるんだ。
と再認識しました。
それくらい、バンコクでは僕は何者でもなくなっています。
タイのボクサーで、マニー・パッキャオという、
6階級制覇したすごいチャンピオンがいます。
そのパッキャオ選手に僕は似ているみたいです。
ある時は、タクシーの呼び込みのおっちゃんにファイティングポーズをとられ、
「マニー・パッキャオを知っているか?どこから来たんだ?
フィリピンか?」
と聞かれました。
フィリピン人でもないし、ボクサーでもないし。
でも、なんでもいいや、と思いながら、
「Japanese na」
と、一言答えていました。
それは、さておき、どこでスイッチを元に戻せるのか。
今回は、開店準備でアイスピックを持ったときでした。
そう簡単に腕は鈍りません。
手が覚えていたように氷を削りだした時、
BARモードにスイッチが切り替わりました。
ただいま帰りました。
またよろしくお願いいたします。
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