相場。
2010年05月07日(金)
昨日の晩から今日の明け方にかけて、
ユーロをはじめとする、アメリカドルやオーストラリアドルが暴落しました。
一番激しい下げの局面を店が終わって眺めていました。

いえ、単に眺めていたわけではありません。
こともあろうに、暴落前にユーロやオーストラリアドルを買ってしまっていたのです。

どうすることもできない局面に、
心理状態は一気にフェーズ4のパニックです。

こうなると、すること全てが裏目にでます。

買えば下がり、売れば上がりと、どつぼにはまるのです。

マイナスがどんどん膨らんでいくうちに、
目の前に少し霧がかかったようで、
「まるで夢の中にいるようや」
と笑うしかありません。

「こんな時はとりあえず笑えと教えられた」
映画『ハッピーフライト』の台詞です。

引きつった笑顔は映画の中のそのままです。

久しぶりにテンパる自分を経験して、
教訓が増えました。

一つ、分からないものには手を出さない。
オーストラリアやアメリカには興味があるので、
ある程度の情報は持っています。
ヨーロッパには興味がありません。
知らないユーロに手を出したのが今回のパニックの原因です。

二つ、パニック状態で動かない。
なんとかしようと、パニック状態で動くと必ず裏目にでます。
買っては下がり、売っては上がりでマイナスを増やしていくと、
フェーズ5の思考停止は目前です。

三つ、シナリオを決めたら、覚悟して相場から離れる。
一夜明けたら、寝ているうちに好転していた、
ということがあるのも相場です。
どつぼにはまる前に離れる勇気が必要です。


欲しかった物を適正価格で手に入れて、
例えその価値が下がったとしても焦りません。

自分は納得した値段で買っていたのですから。

相場も、できればそんな風に張りたいと思うのです。
2010-05-07 | 記事へ |