頑張っている人に、「頑張れ」と言うのは失礼です。
頑張っていない人に「頑張れ」と言うのも余計なお世話です。
少なくとも、これから頑張ろうとしている人に向けて言う言葉です。
ただ、誰にでも使いこなせる言葉ではないのです。
プーケットマラソンのゴール手前数キロで、ヘトヘトになりながら歩いていました。
後ろから追い抜かされた女性ランナーに、
「Come on!」
と言われました。
この「Come on!」はなんかいい。
「頑張れ」とは違う励ましの言葉です。
しかも、同じように辛い思いをしている同士に言われるからうれしかったのです。
同じくプーケットマラソン前日のパスタパーティーで、
タレントの森脇健児さんが、招待ランナーとして来られていました。
妻が一緒に写真を撮ってもらった時に、
「明日走るんですか?」
と話しかけてくれました。
そして、
「明日は一緒に頑張りましょう!」
と声をかけてくれたのです。
これも嬉しかったです。
「頑張れ」は他人ごとです。
「一緒に頑張りましょう」の感じが嬉しかったのです。
先日、映画『フレフレ少女』を見ました。
ここに答えがありました。
女子高生が高校野球の応援団長になる青春映画です。
その中のセリフです。
「その人よりも頑張っているから、『頑張れ』と言えるんですね」
「自分自身が頑張っていない人は、他人を応援なんかできない」
「頑張れ」は簡単に言える魔法の言葉のようです。
でも、その言葉を魔法にするには、言う人に力量がいります。
誰でも魔法使いにはなれないのです。
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