今の20代前半の人達に、
「自分は変わっていると思うか」
というアンケートをとると、半分くらいの人が、
「イエス」
と答えるそうです。
自分は変わっている人でありたいと思う人が多くなっているのですね。
お客さんでも、
「僕、変わってるんですよ」
という方に話を聞いても、実は全然普通です。
でも、そこで、
「大丈夫ですよ。全然普通ですよ」
とは言えません。
それは、
「ワシの言ってることは当然のことだろう」
という年配の方に、
「変わってますねぇ」
というくらい失礼にあたります。
今は、同性愛者でも普通な時代です。
それが、
「年下は無理なんですよ」
くらいでは、昔から普通です。
「昨日、飛べるような気がして4階から飛び降りたんですけど、
やっぱり無理でした」
くらいのインパクトのある話だったら、
「やべ、この人変わってる」
と思うかもしれませんが、
「この歳で、スナックとかに一人で行くんですよ」
というのは全然問題ありません。
一人でアマゾンに行って、ワニがウヨウヨといる川に、
釣り糸を垂らしたくなる人の方がよっぽどすごいです。
そしてその人は、実際に垂らして4メートルのワニを釣り上げてしまうのです。
そんな話を淡々としてもらえると、
何が変わっていて何が普通なのか分からなくなります。
人と違うと思うことは、その範囲での話です。
その世界に行くと、ほとんどのことが普通になるのです。
普通が嫌な人は、普通を目指すと変わった人になれるのです。
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