友達が葉巻を始めたと聞いて、
僕もまた吸いたくなりました。
6年前のある時、インターネットで、
「タバコは吸わないけど、誕生日の日だけ葉巻を吸っています」
というイギリス人の話を読みました。
更に、
「葉巻は時間を吸う」
という言葉に惹かれました。
カッコいい。
調べるほどに、葉巻は奥の深いものだと知りました。
吸い口をカットしていきなり火をつける。
なんてことはしません。
葉巻の香りを楽しみ、どんな味だろうと想像し、
吸い口を静かにカットして、マッチであぶるように火をつけるのです。
まだ口にはくわえません。
ゆっくり焦がしていくのです。
ある程度火がまわるとそこで初めてふかすのです。
ポッポッと。
僕が好きなのはまだこの瞬間ではありません。
楽しみはこれからなのです。
と、話せば長くなります。
というわけで、開催されない会、第二弾!
『葉巻を使いこなそう』
例えばこんな時のために。
狙っていた女性と一流ホテルのバーに行ったのに、
ふられて先に帰られてしまった。
そんな時、
「僕は葉巻が吸いたかったので先に帰したのさ」
と見栄をはれます。
そこで、カッコよく吸えるかどうか。
大事です。
すると、カウンターの隅で一人で飲んでいた美女に声をかけられるのです。
「葉巻、いいですね」
と。(なんか妄想が古いw)
僕の場合、違うのですが、葉巻はしおりです。
匂いを感じる嗅覚は五感の中で一番脳に近いそうです。
だから、匂いを伴う記憶はアクセスしやすいと聞きました。
葉巻は、何かいいことがあった時に吸っています。
すると、後日葉巻を吸うと、その時の記憶がよみがえるのです。
何年後でも、しおりを挟んだ本をパッと開くように。
1本で約1時間、一人でひたれるのです。
結局話が長くなりました。
タバコみたいに何本もスパスパ吸うのではなく、一年に一度、
『ここ』という時のために葉巻を覚えておきませんか?
ちなみに、ここまで書いておいて、煙が強烈なため、
通常の営業中は葉巻はご遠慮いただいております。
葉巻の会は、店を貸し切りにした時にどうぞ。
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