子供のいるお父さんやお母さんは、
あらためてアンパンマンのマーチを聞いて、
「実は深い歌なんですよ」
と教えてくれます。
あまりにも教えてくれる人がいるので、
あらためて聴いてみました。
深いなんてもんじゃないです。
深すぎます。
今日の妻との夕食時の会話テーマは、
『アンパンマンのマーチについて』
でした。
もし、子供ができて子供に、
「お父さんはなんのために生まれて、
何をして生きるの?
何がお父さんの幸せで、何をしてよろこぶの?」
と聞かれた時に、ちゃんと答えられるのか。
妻は僕に、
「答えられる?」
と聞いてきたので答えてあげました。
「・・・ということです。分かる?」
と聞くと、子供みたいに、
「分からない〜」
というので、また一から言葉を変えて教えてあげました。
こんな練習は大切です。
「食パンマンやカレーパンマンは友達じゃなのか」
という冗談のような問いに、妻は、
「あの二人は同僚や」
と答えました。
同僚は友達とは確かに違います。
ちなみに、「愛と勇気だけが友達」というくだりは、
色々考えられます。
友達の定義を、「生きていくために必要なもの」
とすれば、愛と勇気は必要です。
ゆえに、愛と勇気が友達になります。
A=B、B=CはA=Cです。
愛と勇気だけ、と『だけ』にしてしまうのは、強調です。
お金だけが大切と言われると、無茶苦茶お金に執着している感じです。
愛と勇気がそれほど大事だということです。
アンパンマンの登場キャラクターの多さはギネス級だと、
あるお客様に聞きました。
みんな友達だと思うのですが、多すぎます。
だから、ひとまとめにして、愛と勇気に絞ったのかもしれません。
カレーパンマンも食パンマンも、愛と勇気なのです。
サッポロ生ビール黒ラベルのCMで、「大人エレベータ」というのがあります。
妻夫木聡さんが北野武さんに、禅問答のような質問をしています。
その中で、
「友とは?」
という妻夫木さんの問いに、武さんが、
「そのひとにとって自分がね、一番負担にならない人になればいいんだと思うよ。
だから何かしてやんないし、してもらいたくもないという関係をどこまでがんばれるかって。」
と答えています。
なんだかすごく分かります。
アンパンマンもそうなのかもしれません。
だから、助けたり助けられたりするアンパンマンにとって、
友達は愛と勇気だけなのかなと。
これは、ちょっとひねくれた解釈ですね。
また、最後のくだりが素敵です。
これは、妻の意見です。
「人はね、辛いことや悲しいことがあって輝きを失ってしまうことがある。
そんな人のために、ほほえんで寄り添ってあげることが大切なんだよ」
『時は早くすぎる。光る星は消える。だからきみは行くんだ、ほほえんで』
本当は、諸行無常をうたっているのですね。
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