女性のお客様に、
「彼が何を考えているのか分からない」
という相談を受けました。
その彼は僕と同い年くらいで、環境も似ていました。
そういう男性が何を考えているのかはだいたい分かります。
でも、あえてそれは言いませんでした。
逆に聞きました。
「彼に何を考えていてほしいですか?」
思慮深いかたでした。
しばらく考えたあと、
「私がもっとがんばらなあかんのかな」
とおっしゃいました。
知りたかったのは『彼が何を考えているか』ではありませんでした。
彼がはっきりしないのは、彼も迷っているからです。
「どうしようか考えている」
のです。
それが彼の考えていることだとすれば、答えを聞いてもやっぱり先に進めません。
そこで大事なのは、
「できるだけこっちの方向で考えていて欲しい」
という自分の気持ちです。
そして、そのためには自分は何ができるか。
相談してくれた女性はそこまで考えたのです。
相手が何を考えているか分からない時は、
相手も自分でよく分かっていないのです。
だからせめて自分のことは分かっておきたい、ということです。
一緒になって迷うのもいいですが、
抜け出したければ、まずは自分からなのです。
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