心を読む、よりも。
2012年01月30日(月)
女性のお客様に、

「彼が何を考えているのか分からない」

という相談を受けました。

その彼は僕と同い年くらいで、環境も似ていました。

そういう男性が何を考えているのかはだいたい分かります。

でも、あえてそれは言いませんでした。

逆に聞きました。

「彼に何を考えていてほしいですか?」

思慮深いかたでした。

しばらく考えたあと、

「私がもっとがんばらなあかんのかな」

とおっしゃいました。

知りたかったのは『彼が何を考えているか』ではありませんでした。

彼がはっきりしないのは、彼も迷っているからです。

「どうしようか考えている」

のです。

それが彼の考えていることだとすれば、答えを聞いてもやっぱり先に進めません。

そこで大事なのは、

「できるだけこっちの方向で考えていて欲しい」

という自分の気持ちです。

そして、そのためには自分は何ができるか。

相談してくれた女性はそこまで考えたのです。

相手が何を考えているか分からない時は、

相手も自分でよく分かっていないのです。

だからせめて自分のことは分かっておきたい、ということです。

一緒になって迷うのもいいですが、

抜け出したければ、まずは自分からなのです。

2012-01-30 | 記事へ |