「せっかくだから充実した休日を過ごしたい」と多くの人が望みます。
この充実を、数や量にまかせると結局充実しなくなります。
例えば、映画を一日に5本観ても、
「充実した一日」にはならないのです。
それよりも、一本の映画を観て、一生心に残るような作品に出会えたら、
それは充実した一日になります。
2時間マッサージを受けるよりも、
30分の鍼灸でずっと痛かった腰の痛みがなくなる方がいいのです。
2時間マッサージを受けたことに満足してしまうのですが、
充実とはまた違う話になります。
充実は達成感にもあります。
目標があって、それに向けて一歩進めたと思えると充実した一日になります。
夏までにムキムキの体を目指して一日に100回腕立て伏せをすると決めます。
そして、100回できた一日は、それで一歩です。
逆に、何の目標もなしに、ちょっと腕立て伏せでもしてみようかな、
と100回しても、それは一歩でもなんでもないのです。
充実感はありません。
「本を一冊読もう」というだけでなく、
「この本を一冊読んで、今悩んでいる答えを出そう」
という意気込みで読めば充実感に近づけます。
何時間寝たとか、何日休んだというのは充実とは関係ありません。
たった一瞬でも一生の思い出ができるだけで、
その日は充実した一日になるのです。
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