ニューヨーカー。
2012年09月15日(土)
妻がニューヨークから帰ってきました。

楽しみなのは、土産話です。

妻も観光が好きなわけではないので、土産話はもっぱら、

ニューヨークでの面白話です。

「自由の女神を見て、それからどこどこ行って・・・」

というような話ではありません。

「タイムズスクエアに、中国みたいな偽者の着ぐるみを来た人たちがいて、
一緒に写真を撮るかわりにチップを求めてくるねん。
その中に、エルモの頭を取って休憩しているおっさんがおったから、
おもろいなぁ思って写真撮ってん。
そしたら、そのおっさんに気づかれて、『チップ』と言うので、
『おっさん、今、ハーフエルモやな。だからチップもハーフね』
って渡してん。そしたらおっさんも、なんか納得して、
『OK.Thank you!』って。」

というような、エピソードです。

もちろん一気にたくさんのエピソードを話せるわけもありません。

これからまた、少しずつ話を聞かせてくれると思います。

「せや、ニューヨークではな・・・」

と、他人が聞いたら鼻につくようなネタが僕は好きです。

土産話を聞くには、聞く方にも力量がいるのです。

ただ単に、

「何が面白かった?」

と聞いても面白い話しは引き出せません。

「タイの何が面白いの?」

と聞かれても、物価が安くてマッサージが気持ちいい。

くらいの話しかできません。

「元ニューハーフの人が完全な女性になって働いている店」

の話は、聞かれないとしないし、知らないと聞けません。

タイのニューハーフを見たことがない人には面白くもなんともない話です。

ニューヨークには行ったことがないですが、海外の雰囲気は分かります。

サンドウィッチを注文するのにもややこしい店があります。

それを知っているから、そういう店での話が面白く聞けるのです。

話を聞くだけでニューヨークに行かなくても、行った気分を少し味わえます。

妻が必死で奮闘してきた話を、アイスコーヒーをすすり、

優雅にドキドキしながら聞かせてもらいました。

2012-09-15 | 記事へ |