違法的なのは別ですが、BARにはいいBARも悪いBARもないと思います。
ただ、自分が好きか嫌いか、行きたいか行きたくないか、
ということだけだと思います。
ちゃんとしているとか、していないとか、
ちゃんとの定義も難しいです。
お客様が入っている限り、そのお店にはちゃんと需要があるということです。
ずっと以前に聞いた話ですが、
BARの語源は、誰でもが勝手にお酒を飲める店があって、
それでは店主が困るということで、お客さんとお酒との間にバーをつけた。
それが始まりだと聞きました。
お酒とお客様との間に作った境界線がBARの始まりなのだそうです。
今でいうところのカウンターがそうです。
そういう意味で、カウンターさえあれば、そこはBARと呼んでいいのだと思います。
ただし、お客様が勝手にカウンターの中に入ってきたり、
店員がカウンターから出てお客様にお酒を作らせたりしていれば、
そこはBARとは呼べないのかもしれません。
ちゃんとカクテルが作れるかどうかは、選ぶお客様の問題です。
そして選んでもらうかどうかは店側の問題です。
他の店をどうこう言える問題ではないと思うのです。
以前にBARを経営されていたという女性のお客様に、
「BARとスナックの違いは何ですか?」
と聞きました。
「自分が化粧してるかしてないか」
と答えてくださいました。
なるほど、そういう分け方もあるのか、と感心してしまいました。
それはさておき、BARというのはつまるところ、
作られた境界線に、いかにもたれかかれるか。
カウンターを飛び越えず、離れ過ぎず。
ちょうどいい距離感をBAR(境界線)で作っているのです。
そして、自分が気に入った距離感のあるBARに、
また行きたくなるのです。
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