始めるために。
2012年12月03日(月)
「バーをするのは簡単ですか?」

と聞かれました。

「難しいですか?」と聞かれると、
「簡単ですよ」と伝えたくなるし、

逆に、「簡単ですか?」と聞かれると、
「難しいですよ」と答えたくなるのは、僕という人間がまだ小さいからだと思います。

それはさておき、こう聞かれたときの答えは用意しています。

「始めるのは簡単ですが、続けるのは難しいですよ」

ということです。

これは色んなことに言えるのではないでしょうか。

簡単そうにみえたら、始められます。

ゴルフやサッカーの人口が多いのは、簡単そうだからだと思います。

やってみると難しいですが、見ているだけでは自分でもできそうです。

逆に、器械体操やフィギアスケートは、難しそうです。

だから、ほとんどの人は、見ているだけで、やってみようとは思いません。

裾野が広がらないのはそのせいもあると思います。

バーはどうでしょう。

やってみたいという人は多いと思います。

簡単そうにみえるからです。

僕も始める前は簡単そうに見えました。

だから始められたのです。

今から、月面宙返り(ムーンサルト)をしたいとは思いませんが、

シェーカーなら振ってみたいと思うと思います。

その感覚でいいと思うのです。

今から難しい話をしても楽しくありません。

お客様をお迎えして、カクテルを作り、お出しする。

「美味しい」

と言ってもらえるとうれしい。

また、来てくれるとなおうれしい。

簡単に考えるとこれだけのことです。

簡単だと思えるから、始められるのです。よ。


2012-12-03 | 記事へ |