今を生きる。
2012年12月06日(木)
学校の宿題をしないと、先生に怒られました。

なぜ怒られるのか、意味が分かりませんでした。

最近分かったことがあります。

なぜ先生が怒ったのか。

それは、先生が、

「生徒は自分が出した宿題を必ずやってくるものだ」

という、非現実的な思い込みを持っていたからです。

それが叶えられないから、怒っていたのです。

「宿題なんて、好きな人も嫌いな人もいるのだから、

やってこない生徒がいて当然だろう」

という現実的な考えを持っていれば、怒ることもありません。

僕が怒られた記憶に、先生の愛はまったく感じられませんでした。

僕のためを思っていたとは考えられません。

もし僕が先生なら、宿題をしてこない生徒にこう言います。

「宿題をしないのは別にいい。その代わり、これだけは覚えておいてください。

『宿題をしないという選択を、自分でしたんだ』ということを。

それを認識していれば、将来、

『あぁ、あの時ちゃんと勉強しておけばよかった』

という後悔はしなくていいはずだから。」

生徒に、後悔させないためには、宿題をさせるのではなく、

自分で選択して生きているんだ、ということを教えるのです。

勉強なんて大人になってもできます。

「あの時、勉強しておけばよかった」

と思うのは、勉強しないという選択をせずに、

ただ、勉強しなかっただけだからです。

高校の時、英語の先生の発音が、

明らかに外国人のそれとは違っていました。

僕はその時、

「この先生の授業は聞いてはいけない」

と自分に言い聞かせました。

ただでさえできない英語が、ますます嫌いになってしまうと思ったのです。

高校を卒業して、オーストラリアに渡り、

あれは正解だったと気づきました。

英語を勉強しなかった、という認識がありました。

あの時やらなかったから、今やろう、と思えたのです。

その認識がなければ、

「あれ?一応英語の勉強したのに、なぜできない?」

と、自己嫌悪におちいってしまいます。

「今できないのは、あのときやらない選択をしたからだ」

と、分かっているだけでいいのです。

それだけで、後悔することもありません。

今からやればいいのです。

「やらずに後悔」はありますが、

「自分で選択して後悔」はないのです。

2012-12-06 | 記事へ |