「ウィスキーをバーでカッコよく飲みたい」
というお客様がいらっしゃいました。
ウィスキーには何があって、どんな銘柄がいいのか、よく分からない。
という人は多いと思います。
ダサいと思われたくないのでウィスキーに手を出せない。
そんな人のために。
ウィスキーに詳しくなくてもカッコよく飲める方法。
その1.飲み方だけ決めておく。
飲み方には、メジャーなもので、
●ストレート(氷も水もなし)
●トワイスアップ(ストレートに同じ量の水を足す)
●ロック(丸氷のみ)
●ハーフロック(丸氷にウィスキーと水を1:1で)
●ミスト(クラッシュアイス)
●水割り
●ソーダ割り
という飲み方があります。
どれがカッコよくてどれがダサいというのはありません。
ロックがカッコいいと思えば、それでいいのです。
僕はお酒が強くなかったので、昔はずっとジャックダニエルの水割りを飲んでいました。
同じジャックダニエルでも店によって全然味が違います。
作り方や入れる水の量が違うからです。
それを楽しめればいいのです。
そして、飲み方が決まれば、
「ウィスキーをハーフロックで何か美味しいのを」
と注文できます。
その2.スコッチとバーボンの違いだけ知る
先日、ウィスキーを飲みたいというお客様に、まずはスコッチのシングルモルトを飲んでいただきました。
そして、次に、バーボンを飲んでいただきました。
バーボンを飲まれたときに、
「あ、僕はこっちの方が好きかも」
とおっしゃいました。
これで、スコッチとバーボンの違いを少しでも分かってもらえました。
次からは、
「バーボンのロックで何か美味しいもの」
と注文できます。
その3.美味しそうに飲む
バーボンのロックに、チェイサーの水をチョロっと注いで、
氷を指でグルグルッっと回して飲まれる方がいます。
実に美味しそうに飲まれます。
飲み方に決まりはありません。
自分が美味しいと思えば、どんな飲み方でもカッコいいのです。
大先輩のバーのマスターが来てくださったとき、
ウィスキーにドランブイ(ウィスキーベースにハーブや蜂蜜を漬けて作ったリキュール)を少し足して飲まれていました。
これを実に美味しそうに飲まれていたのです。
素人にはマネできないような飲み方に見えますが、
美味しいと思えれば何でもありなのです。
だから、美味しいと思えるウィスキー、そして、飲み方を見つければ、
ウィスキーに詳しくなくてもカッコよく飲めるのです。
それが一つ見つかれば、新地のバーに行っても気後れしません。
たとえ、注文した銘柄がそのバーに置いていなくても、
「では、それに近い何かお勧めをもらえますか?」
と堂々と言えばいいのです。
そして、飲んで一言、
「あ、これも美味しいな」
と言えれば決まります。
初めてのバーでもカッコよくウィスキーを飲む一つの方法は、
たくさん知っていることではなく、自分流を一つ知っていることなのです。
初めてウィスキーを試される方に。こんなのどうでしょう。
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