自分を認めるというのは、
「肯定も否定も無視もしない」
ということです。
「ま、いいか」というのは肯定です。
「しゃあないよな」とうのは否定です。
「見ないふり」は無視です。
これ以外にできることが、認めるということです。
自分を認めようと意識すると、どうしても、自分のことを肯定しようとしてしまいます。
納得いかない自分の行為を無理やり肯定しようとしても辛いだけです。
そして結局、自己嫌悪におちいってしまうのです。
自己嫌悪のいけないところは、そこで満足してしまうのです。
「自分は辛い思いをしているから頑張っている」
と勘違いしてしまうのです。
すると、次へ進めません。
自分の行いや性格に対して、肯定も否定もせず、ただ、
「そうなんだ。これが自分なんだ」
と認めると、
「では、それを踏まえてどうしようか」
と次を考えられるのです。
自分を認めるというのは、誉めてあげるとか、自信を持つという話ではありません。
ただ、等身大の自分をちゃんと確認する、ということです。
過大評価も過小評価もいりません。
これが自分なんだと、知ることがまず第一歩なのです。
そうして自分を認められると、他人も認めることができるようになります。
他人を認めるなんていうと偉そうに聞こえますが、
「否定も肯定も無視もしない」
というのが前提だということです。
自分や他人を認めるのに、偉さは何もいらないのです。
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