叱られたとき、怒られたとき。
2013年10月17日(木)
「叱る」と「怒る」という表現があります。

どっちがどう、という話ですが、もう一つ、

「叱られた時」と「怒られた時」の対応の話があります。

叱られたときに謝ると怒られます。

叱っている人が相手に求めているのは成長です。

逆に、怒っている人が相手に求めているのは反省です。

怒っている人には素直に「ごめんなさい」と言うのが正解です。

ただ、叱ってくれている人に対しては、「ごめんなさい」では足りないのです。

自分の成長を願って指導してくれているのです。

もし、それによって反省することができ、気付きを得て成長できると思えたなら、
それは「ごめんなさい」ではありません。

そこにあるのは、感謝のはずです。

謝罪というのは、加害者と被害者の関係です。

成長を願って叱ってくれている人を被害者にしてしまうのは、
ある意味で失礼なのです。

何度も謝っているのに、

「分かっていない」

と言われるのはそういうことです。

「こういうところが間違っていました」

というのは確かに反省です。

「次からこうします」

というのも反省しています。

ただそれは、怒っている人が求めている言葉です。

叱っている人が聞きたい言葉は、

「ありがとうございます。今、こういうことに気付きました」

「足りなかったのはこういうことだと分かりました」

「こういうことが勉強になりました」

という成長したときの言葉です。

そのためには、単に反省するだけでは足りないことが分かります。

もし、相手が自分のために指導してくれていると思えたなら、それに応えるのは、

I am sorry about・・・という反省ではないのです。

Thank you for・・・という感謝の言葉なのです。

相手が、怒っていようと叱っていようと構わないのです。

受け取る側が、「怒られた」のか「叱ってもらえたのか」

という捉(とら)え方が大事なのです。

2013-10-17 | 記事へ |