ハーフマラソンの報告。
2014年03月17日(月)
15km辺りまでは順調に走れていました。

(このまま行けば)

と期待した矢先に、ふくらはぎに違和感が出てきました。

ズンとしたつりそうな痛みです。

金縛りになるときもそうなのですが、

「あ、来る」

というのが分かります。

「あ、来る」

と思った瞬間に、ガッと金縛りになるのです。

この感じを右足に感じました。

波打ち際のギリギリにいる感じでした。

次に大きな波が来れば一気に波をかぶってしまいます。

右足に少し波がかかりました。

「やばい」と、右足をかばった瞬間、

バンッと左足がつりました。

「いてててて」

とスキップを踏んだ途端に、右足もつりました。

両足同時につったのは始めてでした。

残り6kmは残っています。

一度足をつると、少し歩いて治っても、またすぐにつってしまいます。

痛さを最小限に、恐る恐る走りました。

上り坂にかかると、必然的にふくらはぎを使うので、

また、バンッと左足がつります。

続けて、右足もバンッとつるのです。

100m走でフライングをした時のピストルのように、

バンッ・・バンッと必ず二発鳴るのです。

下り坂では比較的ふくらはぎを使わずに走られるので、

順調に走れていました。

そして、

「いけるかも」

と思った瞬間、下り坂でもバンッ、バンッとつったのです。

路肩の段差を使ってふくらはぎの筋肉を伸ばしました。

たまにこういうランナーを見かけていましたが、

「あれは皆つっていたんだ」

と思うと、気の毒になりました。

その、気の毒な人がまさに今の自分です。

止まるとどんどんと追い抜かれていきます。

これがまたこたえる。

走り出せたときに無理をしてしまうのです。

そしてまた、バンッ、バンッと。

急に立ち止まると後ろのランナーに迷惑をかけてしまいます。

できることなら、教習車のように、

『急ブレーキを踏むことがあります』

という張り紙を背中に貼っていたいくらいです。

気持ちの中では、頭に黄色のランプを灯しながら、

できるだけコースの端を走っていました。

ゴールの競技場が見えてきました。

つったまま痛みをこらえて走ってみようと思いました。

「走れないこともない」

そう思った瞬間、走れないほどの痛みでつりました。

競技場を見ながら立ち止まり、ストレッチをしました。

理想ではここでラストスパートをかけていたはずです。

どんどん追い抜いていく予定が、どんどん追い抜かれていきます。

競技場に入る通路の時点で、目標の2時間になりました。

「あぁ・・」

思わず声が出ました。

競技場に入ると、妻や一緒に走った友達たちがスタンドで応援してくれていました。

嬉しいけれど、自分の不甲斐なさにツライ。

足を引きずるようにしてゴール。

2時間4分23秒。

マラソンのレースは、いつも僕に次の課題を与えてくれます。

「まだまだ、燃え尽きさせないよ」

ということなのでしょうか。

また、走ります。

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