『自分磨き』という言葉があります。
自分磨きは足し算ではありません。
磨くとは、傷をつけるということです。
ダイヤモンドも拭いて光らせているわけではありません。
同じ硬さのダイヤモンドで削って光らせているのです。
包丁も同じです。
砥石によって刃に微妙な傷をつけることで、切れ味が増すのです。
刃先をツルツルにしているわけではありません。
自分磨きも同じです。
傷がつくことによって磨かれていくのです。
筋トレも筋肉を増やしているのではなく、
筋繊維を傷つけ、その再生の過程で筋繊維が太くなるのです。
恋愛で傷ついた人は、その時点で自分磨きになっています。
だから、ちゃんと傷つかないともったいないのです。
傷をつけるからそれが再生するときに、次にそなえて強くなれるのです。
強くなっていないのは、傷を浅めにしていたからです。
自分磨きで語学の勉強をする場合、
話せるようになることが自分磨きではありません。
自分の時間を削って勉強していることが自分磨きなのです。
だからペラペラに話せる人よりも、
昨日覚えた単語を、今日いきなり街中で使えた人の方が輝いているのです。
嫌な仕事も、自分の時間を削ってやっているという意識ならば、
それは自分磨きです。
ただ浪費しているのとはわけが違います。
誰かのために何かをしてあげているとき、
それは自分の時間を削った、自分磨きです。
好きなことをふわ〜としているだけでは磨かれていませんが、
意識をそれだけに集中しているときは、それは自分磨きになっています。
貯金は足し算です。
浪費は引き算です。
投資が自分磨きです。
リスクを背負って傷つくことが、自分磨きになるのです。
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