うまくいかないときは。
2015年04月19日(日)
何をやってもうまくいかないときがあります。

それは、何かが悪いわけではありません。

相手が悪いわけでも、自分が悪いわけでもありません。

何をやってもうまくいかないのは、

ただ単に、自分のエネルギーが不足しているのです。

知識や技術は関係ありません。

元気がないだけです。

船底に穴が開いていたら、水を掻き出す作業よりも、

穴をふさぐことが大事なのは分かっています。

だからとりあえず今の問題を解決しようとしてしまいます。

問題なのは、穴をふさぐにもエネルギーがいるということです。

エネルギーが切れた状態では穴をふさぐこともできません。

ではどうすればいいのか。

一旦船から降りればいいのです。

小さな船なら浮力で沈むことはありません。

自分が船に乗ってジタバタしているから沈みそうになっているだけなのです。

沈んでしまう大きな船なら、早く逃げたほうがいいです。

とにかく、穴をふさぐエネルギーがないなら、

一旦離れることが大事です。

そして、エネルギーをチャージしてことに当たればうまくいくのです。

難しいのは、エネルギーが切れていることに気づかないのです。

体力的なことなら分かりやすいです。

エネルギー不足でマラソンを走れば、

足がつったり、ハンガーノックといって体が急に動かなくなったりします。

そのお陰で、重大なことにならずに済むのです。

少し休んで栄養補給すればまた普段通りに走ることができます。

心のエネルギーの場合はそれを知らせてくれる安全装置がありません。

ついつい頑張ってしまうのです。

足がつった状態で走り続ければ肉離れを起こします。

そうなれば治療にも時間がかかるし、また肉離れを起こしやすくなります。

心も肉離れになる前に、エネルギーチャージが必要なのです。

夫婦喧嘩なら、出会った頃の二人のエネルギー状態に戻れるとまた仲良くできます。

仕事がうまくいかないなら、仕事がなかなか決まらず、

やっと決まったときの状態に戻ればまた頑張れます。

過去には、何をやってもうまくいったときがあります。

そのときのエネルギー状態を思い出すのです。

今とは、気持ちが違うはずです。

後は、いかにしてエネルギーをチャージするのかです。

ここが一番大事です。

とにかく気合だけで乗り切ろうとする人は、エネルギー補給の方法を知りません。

ひとつは、エネルギーが満タンだったころを想像してみるのです。

そのとき、何があって何がなかったのか。

エネルギーの元になっていたものは何だったのかを探すのです。

目の前の問題に立ち向かう前に、戦う準備が必要です。

空腹では30kmも走れません。

勝ってからのご馳走ではなく、

戦う前のにぎり飯が大切なのです。

2015-04-19 | 記事へ |