逃避旅行。
2008年07月17日(木)
現実逃避は悪くありません。
「これは現実逃避じゃないんだ」
と言いながら現実逃避していることが問題です。
僕がタイに行くのは現実逃避です。
勉強のためでもなんでありません。
だから帰って来ても、スッと仕事に戻れるのです。
「タイで新しい自分を見つけよう」
とか、
「帰ってきたら仕事への気持ちも変わるのではないか」
などと期待してはいません。
「リフレッシュすればやる気がでる」
なんてことも考えていません。
リフレッシュしたくらいでやる気はでません。
やる気はもっと別のところにあります。
休み無しでずっとやっていても、
やる気は無くなりません。
体は疲れてもやる気は別のところにあるのです。
気持ちが疲れればやる気はしょんぼりしてしまいますが、
元々ないやる気を、休んだところで得られないのです。
体の疲れは休めば取れますが、
気持ちの疲れは休んだだけでは取れません。
帰りの飛行機で、
「あ〜、明日から仕事嫌やなぁ」
と思うのは結局気持ちが取り戻せていません。
体を休めただけです。
「よっしゃ、明日から仕事がんばろう!」
と思える旅が本当のリフレッシュです。
これは旅先にあるわけではありません。
自分の気持ち、考え方次第なのです。
そもそも、職場を離れてやる気を探す方が難しいのです。
僕の場合は、ただ、逃げて帰ってくるだけです。
「すいません。逃げ疲れたので仕事します」
という感じです。
むしろ「仕事させて下さい」
という気持ちです。
だから帰ってくるといつも、
「あ〜、やっぱりここは落ち着く」
とホッとするのです。
ではなぜ、わざわざタイに行くのか。
「たまには休んで、リフレッシュしないとね。」
というわけではなく、
「たまには休んで、刺激を得ないとね。」
ということなのです。
言葉が通じない、御飯がまずい、空気が悪い。
これはすべて刺激です。
物価が安い、人がおおらか、言葉がキレイ。
これも刺激です。
あまり仕事には関係ありません。
関係あっては逃避できません。
非日常に逃げ込んで、日常のありがたさを思い知り、
戻ってくるのが僕の旅行のあり方なのです。

『哲学を持って旅に出よう』

2008-07-17 | 記事へ |
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