青空。
2007年03月05日(月)
もう少し寝ていようと思っていまいた。
カーテンを開けて目覚めた理由が分かりました。
季節外れに明るい空と暖かさ。
店に下りておもわずソファーを外に出しました。
この空の下で本を読むためです。
持ち出した本は『21世紀仏教への旅 インド編/五木寛之/講談社』という本。
なぜかその本でした。
ちょうど集中しかけた時、美男美女のカップルが立ち止まりました。
お客さんです。
通りまでは10メートルほどあるので焦点をあわせるのに時間がかかります。
「こんばんは。」
癖です。
僕のあいさつは基本的に「こんばんは」です。
雲ひとつない空には全然似あわないあいさつに笑ってしまいました。
タイ語では、こんにちはもこんばんはも同じ「サワディーカップ」です。
本を読んでいると一匹の小さな虫が止まりました。
ちょうど“ブッダ”という字の“ッ”のところでした。
“ッ”よりも小さいその虫は止まったまま動きません。
もしかすると、ブッダの化身かも、と思いましたが、すぐに違うだろうと思いまいた。
それでも、虫を振り払うことをしませんでした。
ちょうどその時に読んでいたくだりにこんな話がありました。
インドでは牛は尊いものとされています。
ややもすれば人間以上に大切にされているそうです。
牛が車道をふさいでいても、追い払わずに1時間でも待つのだそうです。
牛が動くのを1時間も待っている姿を想像していました。
だから虫が行くのを待とうと思ったのかも知れません。
虫はほどなくして飛んでいきました。
仏教には、五戒(ごかい)といって仏教徒が守るべき戒があります。
一、殺生をしない。
二、盗みをしない。
三、女性とみだらな行為をしない。
四、うそをつかない。
五、飲酒をしない。
僕は、それを知って膝がぬける思いでした。
五戒のうち、最後の三つは守れそうにありません。
五つのうち三つが守れないと話になりません。
インドに呼ばれていたように思っていましたが違いました。
今年の夏はまたタイに行きたいな。
2007-03-05 | 記事へ |