そろそろすることもなくなってきます。
ぼ〜っとします。
こんな景色を見ながら。
タイが好きなのは、どこに行っても、
『生絞りのオレンジジュース』が飲めることです。
乾いたのどを潤すのには贅沢な一品だと思っています。
安いですしね。
ただ、このスイカのジュースが美味しかった。
砕けた種がたまに入ってくるあたりが、
フレッシュさを感じさせます。
さて、空港までのタクシーを夕方の5時に予約し、
あと数時間という時、彼女と喧嘩してしまいました。
カップルの喧嘩の原因なんて大したことではありません。
むしろ重要なのは、何が溜まっていて爆発したかです。
5日間、しかも四六時中一緒にいると、
どんな好きな人とでも、何がしかのストレスはあるものです。
まったく気を使わずにいられる訳でもありません。
気は合っていても、好き勝手をしている訳ではないのです。
惜しいのは、それに自分自身が気づいていないことです。
あとで振り返って、そう気づくのです。
喧嘩をすれば雰囲気も悪くなります。
青い空と椰子の木に囲まれた場所で、
何を怒ってるんだと、自分が情けなくなります。
そして、そんな最高の場所でも、
素になると普通の場所に見えるからまた惜しい。
暑い南国の地も、慣れると暑さにまいります。
それも、またストレスになったりするのです。
最初は、日本とのギャップで感動します。
寒い日のお風呂と一緒です。
でも、お風呂も何時間もつかっているとありがたみはなくなります。
逆に、のぼせて辛くなります。
南国の雰囲気も同じです。
慣れるまではいいのです。
気持ちいいのです。
でも、その当たり前が続くと、ありがたみは忘れ、
無いものが欲しくなるのです。
本当に勝手なものです。
好きな人と一緒にいられるのは嬉しいものです。
楽しいものです。
でも、のぼせるくらい一緒にいては、
さすがにストレスにもなるのです。
そして、本当にしょうもないことで腹を立ててしまうのです。
原因は僕にあることは分かっています。
腹が立つ原因なんてたいがい自分にあります。
これは、意外に本当です。
人のせいにしますが、元をたどれば自分にあるのです。
ただ、我慢するしかないのです。
我慢をしたくないなら、
大切なのは距離をうまく保つことだと思いました。
溜めなければいいのです。
例えば、二日会わないだけで、会うと新鮮で話も弾みます。
この距離感でいいのです。
だから、
「遠距離恋愛ってどうなんですか?」
と若い人に聞かれたら、
「遠距離で続かないなら、近距離ではもっと無理だと思います」
と答えています。
毎回、寒い日のお風呂、暑い日のビールを味わえるのに、
それをしたくなくなるのなら、一緒にいては続くわけがありません。
最終日に喧嘩してしまいましたが、
日本に帰るまでには仲直りしました。
もう少し我慢できなかったのが悔やまれます。
でも、これでまた二人の距離感を掴めたような気がします。
二人のというよりも、僕のキャパの狭さなのですが・・・。
喧嘩して口をきかなかった間、喧嘩について色んなことを考えました。
やっぱり、哲学をしたいなんて、贅沢を言ったバチが当たったのです。
気の毒なのは彼女の方ですが・・・。
(ごめんね。)
ただ、『楽しかった。また行きたいね。』
で、終わらなかった今回の旅は、逆に良かったとも思います。
南国のベストな気候が教えてくれました。
四季のある日本はいい所だと。
春の幸せを知っているのは冬があるからです。
カップルの春は、喧嘩のあとにくるのです。
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