最終日。
2010年02月05日(金)
そろそろすることもなくなってきます。

ぼ〜っとします。


こんな景色を見ながら。


タイが好きなのは、どこに行っても、
『生絞りのオレンジジュース』が飲めることです。
乾いたのどを潤すのには贅沢な一品だと思っています。
安いですしね。
ただ、このスイカのジュースが美味しかった。
砕けた種がたまに入ってくるあたりが、
フレッシュさを感じさせます。


さて、空港までのタクシーを夕方の5時に予約し、
あと数時間という時、彼女と喧嘩してしまいました。

カップルの喧嘩の原因なんて大したことではありません。
むしろ重要なのは、何が溜まっていて爆発したかです。

5日間、しかも四六時中一緒にいると、
どんな好きな人とでも、何がしかのストレスはあるものです。

まったく気を使わずにいられる訳でもありません。

気は合っていても、好き勝手をしている訳ではないのです。

惜しいのは、それに自分自身が気づいていないことです。

あとで振り返って、そう気づくのです。

喧嘩をすれば雰囲気も悪くなります。

青い空と椰子の木に囲まれた場所で、
何を怒ってるんだと、自分が情けなくなります。

そして、そんな最高の場所でも、
素になると普通の場所に見えるからまた惜しい。

暑い南国の地も、慣れると暑さにまいります。
それも、またストレスになったりするのです。

最初は、日本とのギャップで感動します。
寒い日のお風呂と一緒です。
でも、お風呂も何時間もつかっているとありがたみはなくなります。
逆に、のぼせて辛くなります。
南国の雰囲気も同じです。
慣れるまではいいのです。
気持ちいいのです。
でも、その当たり前が続くと、ありがたみは忘れ、
無いものが欲しくなるのです。
本当に勝手なものです。

好きな人と一緒にいられるのは嬉しいものです。
楽しいものです。
でも、のぼせるくらい一緒にいては、
さすがにストレスにもなるのです。
そして、本当にしょうもないことで腹を立ててしまうのです。

原因は僕にあることは分かっています。

腹が立つ原因なんてたいがい自分にあります。
これは、意外に本当です。
人のせいにしますが、元をたどれば自分にあるのです。

ただ、我慢するしかないのです。

我慢をしたくないなら、
大切なのは距離をうまく保つことだと思いました。
溜めなければいいのです。

例えば、二日会わないだけで、会うと新鮮で話も弾みます。

この距離感でいいのです。

だから、
「遠距離恋愛ってどうなんですか?」
と若い人に聞かれたら、
「遠距離で続かないなら、近距離ではもっと無理だと思います」
と答えています。

毎回、寒い日のお風呂、暑い日のビールを味わえるのに、
それをしたくなくなるのなら、一緒にいては続くわけがありません。

最終日に喧嘩してしまいましたが、
日本に帰るまでには仲直りしました。

もう少し我慢できなかったのが悔やまれます。

でも、これでまた二人の距離感を掴めたような気がします。

二人のというよりも、僕のキャパの狭さなのですが・・・。

喧嘩して口をきかなかった間、喧嘩について色んなことを考えました。

やっぱり、哲学をしたいなんて、贅沢を言ったバチが当たったのです。

気の毒なのは彼女の方ですが・・・。

(ごめんね。)

ただ、『楽しかった。また行きたいね。』
で、終わらなかった今回の旅は、逆に良かったとも思います。

南国のベストな気候が教えてくれました。

四季のある日本はいい所だと。

春の幸せを知っているのは冬があるからです。

カップルの春は、喧嘩のあとにくるのです。
2010-02-05 | 記事へ |
| タイ・バンコク・プーケット |