幸せの理由。
2012年03月31日(土)
「死ぬときはどんな風に死にたいですか」

と、お客様が質問してくださいました。

その方は、

「たくさんの人に泣いてもらいたい」

とおっしゃいました。

別の方は、

「親友だけに泣いてもらえればいい」

とおっしゃいました。

僕は、できれば誰にも泣いてもらいたくありません。

それよりも、死ぬときに、僕が関わった好きな人の顔がたくさん浮かべばいいな、と思います。

それはもちろん女性だけではなく、友達やお客様も含めてです。

たくさんの人に好かれるよりも、

たくさん好きな人がいる方が幸せです。

僕は人の好き嫌いが激しいので、
好きになる人が見つかればそれだけで嬉しいのです。

僕が好きな人は相手も好きだろうと思います。

自意識過剰ではありません。

別に本当に好かれなくてもいいのです。

僕が好きな時点で成立してしまっています。

だから、嫌いな人にまで好きになってもらおうとは到底思えません。

ありえないのです。

改装している時、嬉しいなと思ったことがあります。

店を解体して一瞬店がなくなった時に、10年前と違ったのは、

来てくださるお客様の顔が浮かんだことです。

この記憶が僕の財産です。

この記憶に勇気づけられるのです。

僕は祝福してもらうよりも、祝福してあげる方が好きです。

その理由が分かったような気がします。

喜んでもらえるから云々ではなく、

僕が祝福したいと思える人がいる、ということが嬉しいのです。

独りよがりな考え方かもしれません。

嫁がいなければサミシイ奴かもしれません。

ただ、僕の幸せの理由がまた一つ見えたような気がします。
2012-03-31 | 記事へ |