「バーをするのは簡単ですか?」
と聞かれました。
「難しいですか?」と聞かれると、
「簡単ですよ」と伝えたくなるし、
逆に、「簡単ですか?」と聞かれると、
「難しいですよ」と答えたくなるのは、僕という人間がまだ小さいからだと思います。
それはさておき、こう聞かれたときの答えは用意しています。
「始めるのは簡単ですが、続けるのは難しいですよ」
ということです。
これは色んなことに言えるのではないでしょうか。
簡単そうにみえたら、始められます。
ゴルフやサッカーの人口が多いのは、簡単そうだからだと思います。
やってみると難しいですが、見ているだけでは自分でもできそうです。
逆に、器械体操やフィギアスケートは、難しそうです。
だから、ほとんどの人は、見ているだけで、やってみようとは思いません。
裾野が広がらないのはそのせいもあると思います。
バーはどうでしょう。
やってみたいという人は多いと思います。
簡単そうにみえるからです。
僕も始める前は簡単そうに見えました。
だから始められたのです。
今から、月面宙返り(ムーンサルト)をしたいとは思いませんが、
シェーカーなら振ってみたいと思うと思います。
その感覚でいいと思うのです。
今から難しい話をしても楽しくありません。
お客様をお迎えして、カクテルを作り、お出しする。
「美味しい」
と言ってもらえるとうれしい。
また、来てくれるとなおうれしい。
簡単に考えるとこれだけのことです。
簡単だと思えるから、始められるのです。よ。
|