リンゴのカクテル。
2013年10月18日(金)
カクテルが難しいと思うのはバランスです。

ベースのスピリッツと割り物とのバランスです。

どちらかが多いともう片方に勝ってしまうのです。

カクテルは勝ち負けではありません。

勝ち負けをつけずに理想の味をいかに出せるか。

ウィスキーの水割りやソーダ割りも同じだと思います。

濃くても薄くてもダメなのです。

生のリンゴを使ってカクテルを作りたいと思いました。

リンゴは絞るとそんなに強い味があるわけではありません。

市販のアップルジュースとはわけが違います。

絞った生のリンゴジュースを生かしたい。

ベースのお酒に迷いました。

普通は、リンゴの蒸留酒のカルヴァドスを使いたいところです。

ただ、カルヴァドスは香りが強く、フレッシュリンゴは脇役になってしまいます。

リンゴとブドウ。そうだ、ブランデーはどうだろう。

同じことでした。

ブランデーはより香りが強くなります。

リキュールもいくつか試してみました。

グリーンアップルや紅茶のリキュールです。

自分を戒(いまし)めました。

「何を逃げているんだマスター」

りんごの優し過ぎる味から逃げていました。

ジンやウォッカも試しました。

今度は、アルコールの感じが強くなってしまい、やはりフレッシュリンゴのイメージではありません。

甘くて、リンゴと仲良くしてもらえるものは・・・。

ホワイトラムでした。

それに、ほんの少しタンカレー(ジン)でフルーティーさを加えました。

ほんの少しでフワッと香ります。

丸々一個を生絞りしたリンゴジュースを加えてボストンシェーカーで。

リンゴのカクテル完成しました。

お酒を入れてもなお飲みやすい、フレッシュリンゴのカクテルです。




2013-10-18 | 記事へ |