「叱る」と「怒る」という表現があります。
どっちがどう、という話ですが、もう一つ、
「叱られた時」と「怒られた時」の対応の話があります。
叱られたときに謝ると怒られます。
叱っている人が相手に求めているのは成長です。
逆に、怒っている人が相手に求めているのは反省です。
怒っている人には素直に「ごめんなさい」と言うのが正解です。
ただ、叱ってくれている人に対しては、「ごめんなさい」では足りないのです。
自分の成長を願って指導してくれているのです。
もし、それによって反省することができ、気付きを得て成長できると思えたなら、
それは「ごめんなさい」ではありません。
そこにあるのは、感謝のはずです。
謝罪というのは、加害者と被害者の関係です。
成長を願って叱ってくれている人を被害者にしてしまうのは、
ある意味で失礼なのです。
何度も謝っているのに、
「分かっていない」
と言われるのはそういうことです。
「こういうところが間違っていました」
というのは確かに反省です。
「次からこうします」
というのも反省しています。
ただそれは、怒っている人が求めている言葉です。
叱っている人が聞きたい言葉は、
「ありがとうございます。今、こういうことに気付きました」
「足りなかったのはこういうことだと分かりました」
「こういうことが勉強になりました」
という成長したときの言葉です。
そのためには、単に反省するだけでは足りないことが分かります。
もし、相手が自分のために指導してくれていると思えたなら、それに応えるのは、
I am sorry about・・・という反省ではないのです。
Thank you for・・・という感謝の言葉なのです。
相手が、怒っていようと叱っていようと構わないのです。
受け取る側が、「怒られた」のか「叱ってもらえたのか」
という捉(とら)え方が大事なのです。
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