若さとは勢いです。
勢いとは気持ちです。
勢いの反対は慎重です。
つまり、年を重ねて慎重になっていくというのは、
気持ちで動けなくなっているということです。
ほとんどのことは気持ちで何とかなるものです。
それなのに、「上手くやろう」と考えてしまうのです。
若いときの勢いに、「上手くやろう」という気持ちはありません。
「やりたいからやる」というだけの勢いです。
これで実は上手くいくのです。
なぜなら、やり直せるからです。
年を重ねると、「やり直せない」と思ってしまいます。
やり直せないと思うと慎重にならざるをえません。
本当はやり直すまでもない場合も多いです。
修正すればいいのです。
勢いのある若いうちは、この修正ができます。
「あかんかった。じゃぁこうしよう」
と、難なく修正できるのです。
これで上手くいきます。
慎重になっている人はこの修正に気がつきません。
「あかんかった。こんなに考えたのに・・・」
と凹んでしまうのです。
これが勢いのない状態です。
僕は26歳の時に勢いで店をやりました。
そんな僕もあれから少し勉強して、
経営戦略やマーケティングのことも覚えました。
だから、若い人が勢いで店をやろうとしているのに、
初めから上手くいく方法を一緒に考えてあげたくなるのです。
余計なお世話です。
確かに上手くはいくかもしれませんが、
勢いは弱まります。
それと同時に気持ちも萎えてしまうのです。
気持ちが大事です。
一番大事です。
その時にだけ持てる気持ちなのです。
それだけで前に進めるし、上手くいくのです。
だから、余計な大人のアドバイスは上手く聞き流してください。
若く勢いのあるときに気持ちで動くことは、
全て上手くいきます。
上手くいかないのは、気持ちが足りなかったからです。
慎重になってしまったからです。
もう一度気持ちを取り戻せばまた上手くいきます。
大人は知っているから伝えたくなります。
それは親切心であり愛情であることが多いです。
それはそれです。
大事なのは、その人にない、自分にだけある気持ちです。
「勢いだけではうまくいかんよ」
と、勢いのない人の意見は聞かなくてもいいのです。
聞いていいのは、今、目の前にある壁を壊してくれるようなアドバイスです。
求めるなら、そんなアドバイスを求めるのです。
勢いがあれば、困難は乗り越えるのではなく、飛び越えられます。
ピョンピョンと楽しんでいけるのです。
慎重さはもっとあとにとっておきます。
それはそれでまた、大人の楽しみでもあるのです。
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