情報化社会のインターネットにも落とし穴があります。
それは、自分の情報は検索できないということです。
検索すれば名前や生年月日くらいは出てくるかもしれません。
ただ、ここでの情報とは、
「自分は何を考えていて、何を言われたくて、何を言われたくなくて、
原点はどこで、どこに向かっているのか」
というような情報です。
離れられない自分と付き合っていく上で、知っていて損はない情報を知らないのです。
それなのに、周りの情報ばかり集めてしまいます。
そして結局、「他人のことは分からない」と言ってしまうのです。
その前に、自分のことが分かっていないのです。
頭でっかちになっている人は、たくさんのことを知っています。
たくさんのことを知っているのに自信がないのは、
肝心な自分のことを知らないからです。
理論武装が得意な人の弱さを見つけてあげるのです。
すると、「生意気な」という感情になりません。
弱さとは、その理論に、自分自身の感情や考え方が入っていないのです。
どこかで聞いた話ばかりなのです。
僕が相談に乗るときは、インターネットで検索すれば解決するような話はしません。
それよりも、自分自身へアクセスする方法をアドバイスしています。
難しいことではありません。
世の中には、
「好きな人のタイプは?」
と女性に聞かれて答えられない男性がたくさんいます。
「基本、誰でもいいです」
と答えてしまったりします。
「話が合う人」
というのはタイプではありません。
「じゃ、どんな人とどんな話で盛り上がりたい?」
と聞くのが僕のアドバイスです。
これが、自分自身にアクセスする一つの検索ワードです。
面倒くさいと感じるのは、まだ一度も自分自身にアクセスしていないからです。
ネットや他人のアドバイスに行き詰ったら、
一度自分自身にアクセスしてみます。
他人やインターネットでは見つけられない、
自分だけの情報がそこに発見できるのです。
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