全然怒っていないときに、
「ごめん」や「ごめんなさい」
と言われるとつらいものがあります。
例えば、約束していたのに風邪で行けなくなった、というとき。
これは、仕方のないことです。
「ごめん」
と言われれば、
「いいよ。また今度行こう」
で済む話です。
それをまだ、
「本当にごめんなさい」
と言われるとつらいのです。
そこまで悪いことをされたと思っていません。
だから、許すもなにもないのです。
持っていないのに、「くれ」と言われてもあげられません。
そこで、「ケチ」と言われても困ります。
許すことがないので、許せないのに、
許せない「ケチ」な人になります。
そこまで謝られた瞬間に、自分が悪者になったような気分になるのです。
「別にいいよ」
という言葉に気持ちが乗らないのも仕方ありません。
そもそも、怒っていないのです。
何を許していいのかも分からない、
「別にいいよ」
なので、
「やっぱり、怒ってる」
と言われてしまいます。
謝ったのに喧嘩になってしまった、というとき。
二人の間で、こんなことが起こっていたかもしれません。
「ごめんなさい」もほどほどに。
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