世の中が便利になるとは。
2014年12月18日(木)
世の中がどんどん便利になっていきます。

でも、何のために便利になっているのか忘れてしまっています。

ツライ思いをするために、便利になっているわけではないはずです。

幸せになるために、ITやいろんな技術が発達しているはずです。

それなのに、幸福指数がうなぎ上りにならないのはなぜでしょう。

その便利さに着いていけていないのです。

SNSは便利です。

なのに、SNS疲れという言葉があります。

SNSを使っている半分以上の人がSNSにストレスを感じているとありました。

これは本末転倒です。

例えば、LINEの既読スルー問題があります。

メールでは、相手に届いたのかどうか分かりませんでした。

返信がないと、

「届いてないのかな?もう一回送った方がいいかな?
でも届いていたら催促しているみたいになるし・・・」

という悩みがありました。

それを解消するための、既読機能です。

相手が読んでくれていることが分かるだけで、

メールの時の心配はなくなります。

それなのに、

「読んでるのに無視かいっ」

と、不幸な方にいってしまうのです。

メールなら、返信がなければ、

「携帯忘れていったんかな。それとも、今、忙しいんやろな」

と、勝手に解釈して自分をなだめておけたのです。

LINEだとそうはいきません。

無視されたと思うとキツイのです。

そうではなく、

「とりあえず読んでもらっているから気長に返信を待とう」

で、いいはずです。

届いたかどうかが分かるだけでも便利になったはずなのです。

便利になるということは、しなくていいことが増えるということです。

家電のおかげで主婦の仕事はだいぶ楽になったと聞きます。

問題はそのあとです。

しなくていいいことが増えると、自分の時間が増えてしまうのです。

これが、不幸の根源です。

なんでもインターネットで調べられる時代に、

暗記するタイプの勉強が必要なくなってきています。

義務教育の勉強のほとんどは、この暗記型でした。

もう必要ありません。

子供たちはゴソッと時間が空いてしまうのです。

登校拒否になっても問題ありません。

学校でする勉強に意味がなくなってくるからです。

小学1年生が今から英語の勉強をしたところで、

社会に出る頃には、ドラえもんの翻訳コンニャクができています。

「あんなに英語の勉強したのに〜」

ということになります。

では、こんな時代に何をすればいいのか。

答えは簡単です。

自分の好きなことをすればいいのです。

そしてそう簡単ではないのが、この「好きなこと」がないということです。

義務教育は楽でした。

自分で選ぶ必要はありませんでした。

言われたことだけしていればよかったのです。

会社でもそうです。

言われた仕事だけしていればよかった時代があったのです。

それが突然、

「好きなことをしてください」

と言われるのです。

普通は戸惑います。

「え〜今さら?」

という感じです。

『便利になって好きなことができる時代になった』

のに、幸せになることを拒む社会が今の日本です。

なんかまだ恐いのです。

でも、若い人達は違います。

『悟り世代』という、ブッダの生まれ変わりのような人達がいるのです。

いつか僕たちは、この世代から学ぶことになるのです。

「好きなことをして生きていくって、そんなの当たり前やん」

という時代がくるのです。

便利になるとは、そういうことだと思うのです。
2014-12-18 | 記事へ |