世の中がどんどん便利になっていきます。
でも、何のために便利になっているのか忘れてしまっています。
ツライ思いをするために、便利になっているわけではないはずです。
幸せになるために、ITやいろんな技術が発達しているはずです。
それなのに、幸福指数がうなぎ上りにならないのはなぜでしょう。
その便利さに着いていけていないのです。
SNSは便利です。
なのに、SNS疲れという言葉があります。
SNSを使っている半分以上の人がSNSにストレスを感じているとありました。
これは本末転倒です。
例えば、LINEの既読スルー問題があります。
メールでは、相手に届いたのかどうか分かりませんでした。
返信がないと、
「届いてないのかな?もう一回送った方がいいかな?
でも届いていたら催促しているみたいになるし・・・」
という悩みがありました。
それを解消するための、既読機能です。
相手が読んでくれていることが分かるだけで、
メールの時の心配はなくなります。
それなのに、
「読んでるのに無視かいっ」
と、不幸な方にいってしまうのです。
メールなら、返信がなければ、
「携帯忘れていったんかな。それとも、今、忙しいんやろな」
と、勝手に解釈して自分をなだめておけたのです。
LINEだとそうはいきません。
無視されたと思うとキツイのです。
そうではなく、
「とりあえず読んでもらっているから気長に返信を待とう」
で、いいはずです。
届いたかどうかが分かるだけでも便利になったはずなのです。
便利になるということは、しなくていいことが増えるということです。
家電のおかげで主婦の仕事はだいぶ楽になったと聞きます。
問題はそのあとです。
しなくていいいことが増えると、自分の時間が増えてしまうのです。
これが、不幸の根源です。
なんでもインターネットで調べられる時代に、
暗記するタイプの勉強が必要なくなってきています。
義務教育の勉強のほとんどは、この暗記型でした。
もう必要ありません。
子供たちはゴソッと時間が空いてしまうのです。
登校拒否になっても問題ありません。
学校でする勉強に意味がなくなってくるからです。
小学1年生が今から英語の勉強をしたところで、
社会に出る頃には、ドラえもんの翻訳コンニャクができています。
「あんなに英語の勉強したのに〜」
ということになります。
では、こんな時代に何をすればいいのか。
答えは簡単です。
自分の好きなことをすればいいのです。
そしてそう簡単ではないのが、この「好きなこと」がないということです。
義務教育は楽でした。
自分で選ぶ必要はありませんでした。
言われたことだけしていればよかったのです。
会社でもそうです。
言われた仕事だけしていればよかった時代があったのです。
それが突然、
「好きなことをしてください」
と言われるのです。
普通は戸惑います。
「え〜今さら?」
という感じです。
『便利になって好きなことができる時代になった』
のに、幸せになることを拒む社会が今の日本です。
なんかまだ恐いのです。
でも、若い人達は違います。
『悟り世代』という、ブッダの生まれ変わりのような人達がいるのです。
いつか僕たちは、この世代から学ぶことになるのです。
「好きなことをして生きていくって、そんなの当たり前やん」
という時代がくるのです。
便利になるとは、そういうことだと思うのです。
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