迷いと悩み。
2014年12月11日(木)
選択肢があって、AとBで悩んでいるとします。

このときに、悩んでいるのか迷っているのかが問題です。

迷っているのなら、誰かに背中を押してもらえます。

相談に乗るのも簡単です。

どっちの答えを言っても、相手の背中を押すことになるからです。

でも、悩んでいるという人は違います。

悩んでいるのは、AとBのどちらをとっても何か気持ち悪いのです。

つまり、答えはAとBに無い場合があるのです。

これが悩み相談の難しいところです。

AとBで迷っているのなら、他人の経験談も役に立つことがあります。

ヒントになるからです。

でも、悩んでいるときというのは、自分でも何をモヤモヤしているのか分からないのです。

そんなときの他人の経験談ほど、的を得ない話はありません。

自分の経験則で相談に乗って外すのはそういうときです。

人の悩みというのは、それくらい漠然としていて得体が知れないのです。

たまに、

「悩みがないのが悩み」

という人がいます。

悩みごとだらけの人からすれば、

「何を贅沢な」

と思うかもしれませんが、これは立派な悩みなのです。

なぜなら、悩みがなければハッピーなはずなのに、

その幸せを受け入れられていないのです。

「悩む人生」と「悩まない人生」の選択肢があって、

このどちらも選択できていないということです。

悩まない人生を選んだはずなのに、どうも気持ち悪くて、

悩みも必要なんじゃないかと思い始め、

悩みがないことに悩んでいるのです。

そんな人が、本当に悩みを抱えてしまったら大変です。

最初の選択肢もあいまいなままで、次の悩みに突入してしまうのです。

もう、どこから手をつけていいのか分からなくなります。

迷ったら直感で動けますが、悩んだら紐解いていく必要があります。

今自分は、迷っているのか、悩んでいるのか。

悩みの正体がつかめると、先に進めるのです。
2014-12-11 | 記事へ |